プロ注目投手の創価大・池田、日本一へ共闘の誓い果たす

2016年2月8日15時0分  スポーツ報知

 今秋ドラフトの超目玉といえば創価大・田中正義投手(3年)。最速156キロ右腕は、史上初の12球団競合の可能性も十分あり得る逸材だ。実はそのチームメートには、最速151キロを誇る池田隆英投手(3年)、制球力抜群の秋元秀明投手(3年)というドラフト候補右腕もいる。同校初の大学日本一を目指す今年、投手王国は台風の目。東京新大学リーグには手ごわいライバルもいるが、絶対的エースに続く“正義のミカタ”はダテじゃない。(取材・構成 坂本 達洋)

 池田は創価高3年の夏、背番号1でマウンドに立っていた。いつもその背中には、当時センターを守っていた田中の視線を感じていた。「自分をエースと思ったことはないんですよ。正義も野手になりきれない―って思いはあったと思うので」。1年夏に背番号1を託された田中は、右肩を痛めてその秋から外野手に転向。エースは池田だった。

 今でも田中との初対面は鮮明に覚えている。「初めて同じブルペンに入って、『おまえ、球速いな。一緒に甲子園行こうぜ』と話しかけた。2人とも140キロは出していて、自分も自信があったので」。1年春に共闘を誓ったはずが、気がつけば違うポジション。投げさせてもらえる自身への気負いや責任感もあった。

 池田は痛みを抱えながらも、チームのために力投した。最後の夏は西東京大会4強にまで導いたが、その代償は大きかった。右膝前十字じん帯を断裂―。大きな挫折が待ち受けていた。

 大会直後に手術を受け、車いす、松葉づえでの高校生活を余儀なくされた。創価大1年時は地道なリハビリに明け暮れ、ようやく投球再開できたのは2年の春だった。まだリーグ戦の先発登板は1度もなく、自身の勝ち星もない。だが2年秋の明治神宮大会で、自己最速の151キロをマークした。

 「調整がうまくいかずに肩が重かったのに、謎にスピードが出ましたね」。自身初の全国舞台。がむしゃらに腕を振り、素質の片りんを見せた。ネット裏のスカウト陣も色めき立った。

 球速にはこだわらず、キレの良さで勝負するスタイル。昨秋は下半身をいじめ抜き、納得の球威が戻って来た。「プロといわれたら、絶対に行きたい。でもその前にリーグ戦で優勝して、全員で日本一を勝ち取らないといけない」。共闘を夢見た出会いから6年。今こそ、頂点の誓いを果たす。

 ◆池田 隆英(いけだ・たかひで)1994年10月1日、佐賀・唐津市生まれ。21歳。小学4年から成和ライオンズで野球を始め、6年時に捕手から投手に転向。唐津五中時代は東松ワンダーズに所属。創価高では1年秋からベンチ入りして、2年秋から背番号1。最速140キロ超の本格派エースと注目された3年夏は、西東京大会準決勝で日大三に敗退。180センチ、84キロ。右投右打。

 日本ハム・今成スカウト「(田中は)順調にいけば、球界を代表するピッチャー。池田君と秋元君もいい選手。順調にいけば、みんな(プロで)戦力になる」

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