【侍ジャパン大学】G今秋ドラ1候補の明大・柳、上原超えの8連続K!

2016年7月14日6時0分  スポーツ報知
  • 8連続を含む12奪三振で米国を圧倒した柳裕也

 ◆報知新聞社後援 第40回日米大学野球選手権大会 第2戦 日本1―0米国(13日・ハードオフ新潟)

 日本が、大会26年ぶりとなる1―0の完封勝ちで、米国に連勝した。先発した今秋ドラフト1位候補右腕の柳裕也(4年)=明大=が7回2安打無失点で12三振を奪った。緩急で2回先頭から8者連続奪三振をマークして“将来のメジャーリーガー”をきりきり舞いにした。1位候補にリストアップしている巨人は3人態勢で視察。メジャー7球団を含む日米10球団がネット裏から熱視線を送った。2大会連続18度目の優勝がかかる第3戦は、15日に神宮で行われる。

 まるで魔法にかかったようにバットが空を切った。柳はキレのある速球と落差のあるカーブを組み合わせ、2回先頭から怒とうの8者連続奪三振だ。「三振は意識せず、1球ずつ全力で腕を振った結果がつながった。アメリカのバッターは振りが鋭く、1球1球気持ちを込めて投げた」。97年大会の第3戦(岩手県営)で上原浩治(現レッドソックス)が記録した、6者連続を超える快投で、主将のエースが優勝に王手をかけた。

 奪三振ショーのウィニングショットは、全て速球かカーブだった。この日の直球は140キロ台前半でも、3回は全て直球で空振り三振。約30キロの球速差のあるカーブを主体にして狙いを絞らせなかった。「カーブは合っていないなと思った。(捕手の)牛島もよくリードしてくれた」。7回を2安打無失点の先発全員から12奪三振で、守護神の田村にバトンタッチ。この日は米国に三塁を踏ませなかった。日本の完封勝ちは10度目で、1―0での勝利は26年ぶり4度目。継投で1―0の白星は大会史上初めてだった。

 この日はメジャー7球団を含む日米10球団のスカウトが集結して、1位候補に挙げる巨人は3人態勢で熱視線を送った。アストロズ・大慈弥スカウトは「カーブがとにかくいい。アメリカにはカーブをコントロールできるピッチャーは少ない」と、弱点を突いた投球術にうなった。大学代表を初めて経験した昨年のユニバーシアード夏季大会、今年3月の明大米国キャンプなど、豊富な国際経験が生きた。

 危機感と向上心が“伝家の宝刀”を磨いた。強豪・横浜高から明大に進み、入学当時は大学野球のレベルの高さに驚いたという。「自分は特徴がないなと感じた時、カーブはなかなか投げる選手は少ないと思ったので」。今春の東京六大学リーグ戦は10登板で6勝(1敗)、防御率0・87で、歴代6位のシーズン87奪三振。己のスタイルを追い求めて、大学ジャパンの主将、エースにまで上り詰めた。大舞台で輝いた変幻自在の投球術は、ぶれない努力と信念の結晶だった。(坂本 達洋)

 ◆柳 裕也(やなぎ・ゆうや)1994年4月22日、宮崎県生まれ。22歳。都城市の大王小3年時に志比田スポーツ少年団で野球を始め、小松原中では都城シニアでプレー。横浜高では1年秋からベンチ入りして、2年春から3季連続甲子園出場し、3年春8強。明大では1年春からリーグ戦に登板し、通算18勝8敗、防御率1・88。現役最多274奪三振。昨夏ユニバーシアード大学日本代表で金メダル。180センチ、83キロ。右投右打。

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