【仙台六大学】東北学院大、白星発進…エース鈴木、水難事故死の同級生にV誓う

2017年4月16日7時59分  スポーツ報知
  • 毎回の12奪三振で4安打完封勝利の東北学院大・鈴木遼

 ◆仙台六大学野球 ▽1回戦 東北学院大2―0宮城教育大(15日・東北福祉大野球場)

 東北学院大が宮城教育大に2―0で勝ち、リーグ初戦を白星で飾った。MAX147キロのエース右腕・鈴木遼太郎(4年)=石巻西=が、毎回の12奪三振で4安打完封。3月に水難事故で亡くなった同級生への思いを胸に、優勝を誓った。仙台大は5―0で東北大に快勝した。

 最後の打者を空振り三振に切って取ると、東北学院大・鈴木遼が力強く勝利の雄たけびを上げた。「普段はしないけど、自然に出た。重みのある1勝です」と振り返った鈴木遼。1月に復帰した菅井徳雄監督(60)の初戦に加え、3月の高知合宿中に同級生の民部田(みぶた)竜也さんが亡くなった水難事故から、初の公式戦。エースとして負けるわけにはいかなかった。

 試合中に自分を取り戻した。序盤はオープン戦などを通じて自信をつけた直球で押したが、緊張もあり、1、2回は得点圏に走者を進めるなど波に乗れなかった。「それは自分の投球じゃない」(鈴木遼)と、スライダーなどを交えて打たせて取る投球に変化。5回以降はわずか1安打、二塁を踏ませぬ好投をみせた。

 水難事故後、チームは動揺し、プレーも精彩を欠く日々が続いた。だが先週、緊急ミーティングを実施。指揮官から「民部田が今のままリーグ戦に臨んでいいと思うか。オレがいれば違うぞと思うんじゃないのか」と言われ、目を覚ました。ベンチ内には民部田さんが今季着ける予定だった、背番号8のユニホームが置かれた。この日もミスはあったが、ベンチも含めて全員でカバーできた。

 昨年6月に発覚して活動休止につながった、部員への安価の食事提供など、様々な出来事を乗り越えて手にした開幕1勝。「(今季は)いろんな思いを背負ってのリーグ戦」と決意を語った鈴木遼は、「民部田と一緒に神宮に行きたい」と力強く宣言した。9季ぶり19度目の優勝に向け、特別な思いを胸に秘めて力投を続ける。(有吉 広紀)

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