立大“脱サラ監督”で脱低迷…溝口監督就任4年目の舞い

2017年6月12日6時10分  スポーツ報知
  • 59年ぶりの日本一を達成した立大の溝口監督はナインの手で胴上げされる(カメラ・泉 貫太)

 ◆報知新聞社後援 第66回全日本大学野球選手権最終日▽決勝 立大9―2国際武道大(11日・神宮)

 「脱サラ監督」が、立大をよみがえらせた。溝口智成監督(49)は90年秋にリーグVした当時の主将で、一度は企業に勤めるも、母校の立て直しへ退社を決意。そんな熱血指揮官が、就任4年目でチームを日本一へと導いた。

 満面の笑みで5度、宙を舞った。13年12月の監督就任から4年目で日本一。「幸せな気分。やってきたことは間違いじゃなかった」と感慨深い表情を浮かべた。

 現役時代は2年秋にリーグ戦デビュー。2度の優勝を経験し、一塁手のベストナインに2度輝いた。卒業後はリクルートに入社し、97年までプレーしながら転職・再就職希望者のカウンセリング業務に就いていた。

 念願だったという母校での指揮。「僕の頃とはポテンシャルは比べものにならない」というナインの戦いぶりを見て感じたのは、最後の最後で力を出しきれない姿だった。「勝負どころというのは、やはり積み重ねでしかない」。日々繰り返される基本練習の精度向上を求めることで、ナインは土壇場でも普段通りの力を発揮した。

 20年以上のサラリーマン生活。企業の人材開発を支援した研修トレーナーの経験が、指導にも生かされた。「人は基本的には成長したいと思う存在だから、やる気のないように見えても、どこかで良くなりたいと思っている。その部分を信じることはすごく大事」。根気強くコミュニケーションを取り、チームをまとめた。

 現在は家族と離れ、単身赴任で寮の近くに下宿中。サウナで汗を流すことが息抜きだ。「念願の監督業をやってますので、全然悔いにはならない」と意に介さない。原動力となっているのは「頑張る力」。「やった努力が結実するというのは一生の財産。これからも優勝するために必死になる、頑張る力をつけたい。さらに高めあって向かっていきたい」。視線は早くも、秋へと向いた。(種村 亮)

 ◆立教大学 1874年に東京・築地の外国人居留地に開かれた「立教学校」が前身。1907年に同大学名に改称。東京・豊島区に本部を置く私立大学。硬式野球部は1909年に創部。25年に東京六大学リーグに加盟し、今春で13度目の優勝。部員数188人。主なOBに長嶋茂雄(巨人終身名誉監督=報知新聞社客員)、大沢啓二(元日本ハム監督)、土井正三(元巨人)ら。

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