東北福祉大V、コールド負けまであと1死から7点差追いつき富士大撃破…東北地区大学選手権

2017年7月3日8時0分  スポーツ報知
  • 8回に同点打を放った東北福祉大・楠本(左)は両手でガッツポーズを作る

 ◆報知新聞社後援 東北地区大学野球選手権最終日 ▽決勝 東北福祉大10―9富士大=延長11回タイブレイク=(2日、仙台市民)

 準決勝と決勝が行われ、東北福祉大(春季仙台六優勝)が決勝で富士大(春季北東北優勝)に延長11回タイブレイクの末、10―9で勝ち、3年ぶり7度目の優勝を決めた。コールド負け寸前までいきながら、4安打3打点の楠本泰史外野手(4年)=花咲徳栄=ら4年生の頑張りで、下級生の多いチームを頂点へ導いた。優勝した東北福祉大は、明治神宮大会東北地区代表決定戦(10月21―22日、岩手・花巻)への出場が決まった。

 ともにこの日2試合目だった決勝で、3時間40分の熱闘を制したのは東北福祉大だった。3年ぶり7度目の優勝に、大塚光二監督(49)は「よく勝ったね…」と安堵の表情。0―7の7回は、あとアウト一つでコールド負けまで追い込まれながら一時は逆転し、10回からは一死満塁から始まるタイブレイク方式になりながら逃げ切った。

 “若いチーム”を4年生が引っ張った。今大会登録メンバー25人のうち、野手の4年生は菊名裕貴主将と楠本の2人だけ。指揮官は今大会の位置づけを「選手を育てるのも大事」としながらも「神宮(大会の東北地区代表決定戦)の出場権もかかっている。選手にも『(優勝を)取りにいく』と宣言した」と話した。

 「(4年生は)1試合1試合にかける思いは少なからず、ある。1人でも多く、一緒にプレーしたいと思っていた」と吐露した楠本だが「勝つために下級生がやりやすい雰囲気を作らないといけない」。声をかけるタイミングまで考え、下級生が力を発揮しやすい雰囲気を意識した。

 決勝ではコールド負け寸前となった7回、「1点取れば変わるぞ!」と声を張り上げて鼓舞。1―7の7回2死二塁は中越え適時二塁打、5―7の8回は2死二、三塁から左中間へ、同点となる2点適時二塁打とバットでも引っ張った。決勝は菊名が6打数4安打1打点、楠本が6打数4安打3打点と活躍。大会を通じ、楠本は計16打数9安打7打点と結果を残した。

 全日本大学野球選手権で1回戦敗退後、チーム全体のミーティングで「公式戦はもう1敗もしない」(楠本)と宣言した通りに優勝。この苦しい経験も優勝の喜びも力に変えて、まずは秋季リーグ戦制覇へ照準を合わせる。(有吉 広紀)

 ◆楠本 泰史(くすもと・たいし)1995年7月7日、大阪・吹田市生まれ。21歳。小6時に神奈川県横浜市に転居。山内小では元石川サンダーボルト、山内中では横浜緑東シニアでプレーし、3年時に全国制覇。埼玉・花咲徳栄では3年春にセンバツ出場。東北福祉大では1年秋からレギュラー。リーグ戦は2年秋と4年春にMVP、3年春に最多本塁打と最多打点、4年春に最高打率を受賞。昨季まで内野手も、今季は中堅でプレー。182センチ、75キロ。右投左打。血液型A。

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