【東都】「TOYO」の名将・高橋昭雄監督が有終V…後任は杉本泰彦氏の見通し

2017年11月5日7時0分  スポーツ報知
  • 春秋連覇した東洋大の高橋監督が、ナインの手で胴上げされた(カメラ・泉 貫太)

 ◆東都大学秋季リーグ第最終週最終日(4日・神宮) ▽東洋大4―3亜大(東洋大は2季連続18度目の優勝)

 東洋大が亜大との“優勝決定戦”を制し、2季連続18度目のリーグ優勝を決めた。試合後、東洋大・高橋昭雄監督(69)が会見を開き、今秋限りでの退任を表明。ソフトバンク達川光男ヘッドコーチ(62)や、元巨人打撃コーチの清水隆行氏(44)ら、40人超のプロ選手を輩出した名将が「TOYO」のユニホームを脱ぐ。後任は、教え子で西部ガス監督を退任した杉本泰彦氏(58)が務める見通し。また、明治神宮大会「大学の部」の出場校が出そろった。

 霧雨が舞う神宮で、高橋監督が3度宙を舞った。「うれしかったよ。選手に感謝したいね」。5回途中から登板した、2番手の152キロ右腕・甲斐野央(ひろし)が粘投。1点リードの9回は、亜大の走塁ミスで幕切れ。「46年やってきたけど、こんなバタバタしたのは、なかなかないよ」。東都リーグ歴代最多の542勝目を手にした指揮官は、柔和な笑顔で振り返った。

 リーグVでも、退任会見を決意していた。「優勝して辞められる。こんな幸せなことはない」。春季リーグ戦前から、来季以降の契約について大学側と話し合いを続けてきた。「ボランティアでもいい。まだ辞められない」と続投を熱望していたが、監督交代の方針は変わらなかった。「正直寂しい。しかし、後任に道を譲らなければならない」

 “ミスター直伝”の打撃指導が実った。試合前日の3日、指揮官は“最後の練習”を覚悟。打撃練習中に、猛ゲキを飛ばした。「1回転して、キャッチャーのミットが見えるぐらい振ってみろ!」。アマチュアの指導に来たときの長嶋茂雄氏の教えが心に残っていた。「中途半端に振っちゃダメなんだ。長嶋さんだってヘルメットが飛ぶぐらい、振っていたんだから」。ナインは奮い立ち、接戦をものにした。

 チームは、10日開幕の明治神宮大会に出場する。6月の全日本大学野球選手権で初戦敗退しただけに、「リベンジしたいね。学生は厳しい練習が終わる―って思ってたかもしれないけど、もう少し、お付き合いしてもらってね」。日本一をつかみ取り、監督生活の花道を飾る。(青柳 明)

 ◆高橋 昭雄(たかはし・あきお)1948年6月8日、埼玉県生まれ。69歳。大宮工から東洋大を経て、日産自動車(現在は休部)で捕手として活躍。社会人1年目の72年2月、23歳の若さで母校の監督に就任。76年秋のチーム初優勝から、今回で18度目V。07年春からは戦後初のリーグ5連覇。08年には大学選手権、明治神宮大会も含め「4冠」を達成。大学選手権優勝4度、明治神宮大会優勝2度。1部リーグ通算1040試合で542勝476敗22分け、勝率5割3分2厘。

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