【明治神宮大会】日体大、37年ぶり日本一導いた元中日投手・辻コーチの指導

2017年11月16日7時30分  スポーツ報知
  • 37年ぶり2度目となる秋の日本一に輝いた日体大ナインは大学独自の応援スタイル「エッサッサ」の決めポーズで笑顔(カメラ・泉 貫太)

 ◆第48回明治神宮大会 ▽大学の部・決勝 日体大3―0星槎道都大(15日・神宮)

 13年ぶり出場の日体大(首都大学)が最長ブランクとなる37年ぶり2度目の日本一をつかんだ。来秋ドラフト候補の最速152キロ右腕・東妻(あづま)勇輔投手(3年)が、星槎(せいさ)道都大(北海道2連盟)に対し、決勝戦では最少タイの2安打完封。OBで元中日投手の辻孟彦コーチ(28)の指導を受け、準決勝の東洋大戦で完封した松本航(3年)とのWエース右腕で頂点に導いた。

 両腕を突き上げ、何度もマウンドで跳びはねた。2安打完封で37年ぶりの優勝へ導いた東妻は「(終盤に投手陣が)みんな『俺に行かせろ』って言うから『譲らねぇ。出番はねぇ』って。これまで優勝投手になったことがなくて、今日は絶対なってやろうと思った」。誰もが認める負けん気の強さで、マウンドを死守した。

 この大会2戦で12回2/3を0封と、圧倒的な力を見せつけた。救援した初戦の九州共立大戦では、3回2/3で打者11人から9奪三振。この日は4奪三振ながら、105球の省エネ投球。170センチ、70キロと小柄だが、躍動感あるスリークオーターから繰り出す直球は威力抜群。スライダー、スプリットなどを効果的に使い、凡打を量産した。

 14年まで中日でプレーした辻コーチとの出会いが、急成長のきっかけになった。智弁和歌山のエースとして3年時のセンバツに出場したが、1回戦の明徳義塾戦で、延長15回サヨナラ暴投で敗れていた。日体大入学直後を振り返った同コーチは「松本は完成度が高かった。東妻は、ただブン投げているだけだった。まだまだ厳しいな、と」。松本が勝利を重ねていく姿を見ながら、二人三脚で制球力向上へフォーム修正に取り組んだ。

 「最初に見た時(中日でチームメートだった)浅尾さんをイメージした。バネの強さがあって、ボールが『ドーン!』と来る感じ。東妻が伸びるかで、日本一を取れるかが懸かっていると思っていた。成長を見ると本当にうれしい」と、辻コーチはまな弟子の雄姿に目を細めた。

 ナインは、リーグ戦期間中に髄膜炎で急死した1年生外野手の相曽(あいそ)幸宏さんの遺影と記念写真に納まった。チームを支えた天国の後輩にも、歓喜の声は届いたはずだ。(青柳 明)

 ◆東妻 勇輔(あづま・ゆうすけ)1996年4月4日、和歌山生まれ、21歳。小2から野球を始め、中学時代は、和歌山興紀ボーイズで日本選抜に選出。智弁和歌山から日体大に進み、2年春からリーグ戦登板。今春に最優秀投手、今秋はリーグ史上16人目のノーヒットノーランを達成するなど4勝1敗、防御率1・74でMVP。170センチ、70キロ。右投右打。

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