【東都】46年間指揮、高橋昭雄前監督に東洋大が感謝状「こんなに幸せなことはない」

スポーツ報知
東洋大から感謝状を授与された高橋前監督(右は初江夫人)

 1月いっぱいで46年間に及ぶ監督生活にピリオドを打った東都大学リーグの東洋大・高橋昭雄前監督(69)=現総監督=が13日、東京・文京区の東洋大白山キャンパスで竹村牧男学長から感謝状を授与された。

 初江夫人を伴って授与式に出席した高橋前監督は「理事長、学長、全役員、学生部長をはじめ、みなさんに送っていただいた。学校をあげて、お疲れさま、ありがとうと言われるなんて、これほど監督冥利に尽きることはない。こんなに幸せなことはないよ」と感激した面持ちで語った。

 46年前の72年2月11日。日産自動車で捕手としてプレーしていた社会人1年目に、23歳の若さで監督に就任。「丸46年がたったのかあ。ただひたすら、2部に落としたくない、何としても1部を死守しなきゃいけない、と思って野球をやってたから、あっという間だったよ」と感慨深げに振り返った。

 就任5年目の76年秋に悲願のチーム初優勝を飾るなど、昨秋まで計18度のリーグ優勝。07年春からは戦後初となるリーグ5連覇。08年には上野大樹(元ロッテ)―大野奨太(現中日)のバッテリーで、大学選手権と明治神宮大会も含めた大学4冠も達成するなど、東洋大を全国屈指の強豪に育て上げた。大学選手権優勝4度、明治神宮大会優勝2度。1部リーグ通算1040試合で542勝476敗22分け、勝率5割3分2厘。

 今後については「(後任の杉本泰彦)監督がやりやすいようにしないと。見てると、つい言いたくなるから、あんまりそばにいない方がいいのかなって」。総監督という肩書はつくが、3月に行われるオープン戦を見届けた上で、現場とは少し距離を置く方針だという。それでも「3月11日にロッテの2軍とやるんだけど、今岡(真訪2軍監督)が来るんだよ。師弟対決だよ。その日だけ、俺に監督させてくれないかな?」。神宮を湧かせた“昭雄節”は、衰え知らずのようだ。

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