【東都】亜大・頓宮、満弾&3ラン!連発7打点

スポーツ報知
3回2死、頓宮が左越えに満塁本塁打を放つ

◆東都大学野球第2週第1日 亜大12―3中大(17日・神宮)

 亜大の今秋ドラフト候補の大型捕手・頓宮(とんぐう)裕真主将(4年)が、バットで12球団のスカウトに猛アピールした。チーム開幕戦となる中大戦に、打撃に専念するため「4番・一塁」で出場。満塁弾&3ランの2打席連続アーチを2イニング連続で放つ離れ業で、7打点を荒稼ぎした。国学院大は駒大に先勝した。

 豪快なアーチを2度かけた。1点リードの3回2死満塁、頓宮はフルカウントからの149キロ直球を振り抜いて自身初のグランドスラム。続く4回2死二、三塁ではスライダーを左翼に運び、こちらも自身初の2打席連続弾だ。「7打点は初めて。ホームランは狙ってはないけど、ボールの下を叩けていると思います」。182センチ、98キロの巨漢スラッガーは分厚い胸を張った。

 「左足に体重を乗せて、右足がついてくるように。山川さんを意識しています」と西武の強打者を意識したフォームで飛距離もアップ。チーム事情で一塁を守るが、進路は捕手でプロ1本。日本ハム・今成スカウトが「東都に久々に現れたスラッガー。懐が深く、打球の角度がいい」と語るなどプロのスカウト陣も評価するが、「捕手としてのプレーも見てみたい」と口をそろえる。「次にマスクをかぶった時に生かせるように、佐久本のリードを見て勉強しています」と頓宮。「仮の宮」を意味する珍しい名字の通り、本職に戻るために今は一塁で腕を磨く。(片岡 泰彦)

 ◆頓宮 裕真(とんぐう・ゆうま)1996年11月17日、岡山・備前市生まれ。21歳。小学1年から野球を始める。岡山理大付では1年秋から4番・捕手で、通算24本塁打も甲子園出場なし。大学では1年春から正捕手で、3年春にベストナイン。リーグ戦通算58試合出場で打率2割5分5厘、6本塁打、33打点。182センチ、98キロ。右投右打。

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