【静岡】日大国際がV6 続木は12K今季初完封

スポーツ報知
6季連続優勝を飾りマウンドに集まる日大国際ナイン

◆報知新聞社後援 春季リーグ 静岡学生野球第7週第3日 日大国際6-0静岡大(14日・清水庵原球場ほか)

 日大国際がリーグ最終戦で静岡大を6―0で下し、6季連続優勝を飾った。初回1死満塁の危機を切り抜けた続木悠登(4年・横浜商科大高)が2回以降はテンポよく好投。静大を3安打に抑え、12三振を奪って今季初となる完封勝利を挙げた。日大国際は全国切符を懸けた東海選手権(26日・清水庵原)に出場する。

 続木が気持ちを切らさず投げ抜いた。打線は6回まで毎回走者を出しながら、わずか2得点で10残塁。ワンチャンスで引っ繰り返される2点のリードを、1人ずつアウトを取ることに集中して守り切った。

 8回に1点、9回に決定的な3点が入ったが、表情は変わらない。最後の打者を三振に仕留めても、ガッツポーズはない。「ツーアウトだったのを忘れてました。みんなが集まってきて気がついた。」と苦笑した。

 負ければ3校でのプレーオフ。試合前から緊張していた。立ち上がりは制球に苦しみ、安打と死四球で1死満塁のピンチ。そこで和泉貴樹監督(63)がマウンドへ。間を取ってくれたことで「自分を取り戻すことができた」。2回以降は最速148キロの速球とフォークを駆使し、三振の山を築いた。指揮官も「最初はどうなることかと思った」と笑った。

 試合後、主将の大森賢将一塁手(4年・流経大柏)は「優勝が続いていて、プレッシャーがあった」と目を潤ませた。投手陣は安定しているが打線は弱い。そこで守備力を徹底的に磨いた。「厳しいノックを受けました」。その成果が出た。この日、静大は4失策と乱れたが日大国際は0。その差が勝敗につながった。

 次は東海。「なんとしても神宮へ」と続木。守備からリズムを作って勝つ。

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