【大学選手権】唯一の初出場・宮崎産業経営大が8強入り!三輪監督「私が一番びっくりしています」
スポーツ報知
◆報知新聞社後援 第67回全日本大学野球選手権第3日 ▽2回戦 宮崎産業経営大3―1福井工大(13日・東京ドーム)
今大会唯一の初出場校が8強入りを決めた。宮崎産業経営大の三輪正和監督(54)は「どうしちゃったんですかね~。私が一番びっくりしています」と、仰天した快進撃だ。
勝利の立役者となったのは、境田光希内野手(3年・宮崎商)だ。1―0の3回2死から右翼へ本塁打を放つと、5回無死一塁では、鮮やかなバックハンドグラブトスで併殺を完成させた。「いいバウンドで捕れたので、トスも速くできた」と、攻守で活躍した。
専用グラウンドも特待生制度もなく、甲子園出場経験者は2人だけ。境田も「野球はいいかな」とやめることを考えていたが「協力してあげるから野球をして」と両親から説得されて続けた。昨年までは焼き肉屋でアルバイトをし、多いときで週に4日も入っていた。最近までは野球に全精力を注いでいたわけではなかった男たちが、全国大会で伸び伸びとプレーしている。
境田は「高校で試合に出られなかったメンバーが集まっている。試合に出られるようになったり、本塁打を打てるようになったりして、どんどん楽しくなっている。この大学を選んですごくよかった」と、感慨深げに漏らした。