元G・二宮至氏が星槎道都大の監督に就任…中畑氏と駒大同期

スポーツ報知
二宮至氏

 昨秋の明治神宮野球大会で準優勝した札幌学生野球連盟の星槎道都大は20日、元DeNA2軍監督の二宮至(いたる)氏(64)が25日付で新監督に就任すると発表した。駒大時代から好守の外野手として鳴らし東都大学リーグで5度の優勝、1975年には全日本大学選手権を制した。現役時代は巨人でプレーした経験豊富な新指揮官と、秋季リーグ連覇、そして昨秋果たせなかった全国優勝を目指す。

 リーグ優勝13度の強豪に、申し分ない経験が加わる。広島県出身の二宮氏は、名門の広島商を卒業後、駒大に進学。同級生の元DeNA監督の中畑清氏、巨人などで活躍した平田薫氏(ともに64)らと「駒沢三羽ガラス」と呼ばれ、東都大学リーグで5度の優勝を果たした。主将を務めた1975年には全日本大学野球選手権で日本一も経験した。

 75年ドラフト外で巨人に入団し、2年目から1軍に定着。レギュラーには届かなかったが、守備固めや代走起用でチームに貢献した。83年に現役を引退し、98年からは中日1軍の外野守備・走塁コーチに就任。当時左翼手に転向した立浪和義氏(48)や、内野手として伸び悩んでいた現阪神の福留孝介(41)に外野守備を指導。リーグを代表する名手に育て上げた。

 その後、松本大の監督などを経て、12年に監督に就任した中畑氏と共にDeNA入り。外野守備・走塁コーチとして、旧知の友を支えた。16年には2軍監督を務め、17年12月に退団していた。

 星槎道都大は12年春から6季連続優勝し、昨秋の明治神宮大会で準優勝と大健闘。2季連続Vを狙った今春のリーグ戦は、プロ注目左腕の福田俊(すぐる、4年)=横浜創学館高出=らを擁しながら6勝4敗でリーグ3位に終わり、05年から指揮を執っていた前監督の山本文博氏(62)が退任していた。

 今後は25日に選手と初顔合わせをし、同日に会見も開く予定。経験豊かな新指揮官と共に、常勝軍団の復活、そして悲願の全国優勝へ向け、新たな船出の時を迎える。

 ◆二宮 至(にのみや・いたる)1953年11月15日、広島県生まれ。64歳。広島商では甲子園出場なし。駒大ではリーグ通算86試合に出場し、打率2割8分5厘、3本塁打、33打点でベストナインを5度受賞した。76年から83年まで巨人でプレー。引退後は中日やDeNAで外野守備・走塁コーチを歴任した。右投右打。ポジションは外野手。

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