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虎の“シリーズ男”候補NO1はドラ1ルーキー・大山!高校監督が明かした勝負強さの秘密

2017年10月4日16時0分  スポーツ報知
  • CSでの活躍が期待される阪神のドラフト1位ルーキー・大山

 阪神はリーグ2位を確定させ、これからクライマックスシリーズ(CS)に向けた調整に入る。フェニックスリーグには主力野手、投手も参加する予定で、10月14日から甲子園で始まる3位・DeNAとの大一番に備える。糸井、福留、鳥谷のベテラン勢が終盤に状態を上げチームを牽引しているが、短期決戦では若手の力、そして期待、想像以上の力を発揮する“シリーズ男”の出現が必要だ。ドラフト1位ルーキー・大山がCS突破のカギを握っているとみる。

 新人では1964年・富恵一以来、53年ぶりにスタメン4番で起用された「第101代4番打者・大山悠輔」。ここまで73試合に出場し打率2割2分7厘、6本塁打、34打点の成績を残している。大卒ドラ1としても物足りない数字かもしれないが得点圏打率は3割6厘をマーク。昨秋のドラフトで1位指名された際に、誰がこの活躍を予想できたか。ドラフト会場に集まったファンは頭に?マークを浮かべ、即戦力投手を指名しない球団に向け、ブーイングめいたどよめきが上がったぐらいだ。

 だが、この活躍を確信していた人物はいた。下妻市立千代川中学3年時に投打で活躍していた大山に一目惚れし、つくば秀英高に入学を勧めた沢辺卓己前監督(42・現在は生徒指導主事)。真面目で穏やかな性格は当時から変わらないが「(高校の)教室にいたらどこにいるか分からない(笑)。けど、打席、マウンドに立てばオーラが出る。何か特別なものを持っていた。どんな状況でも緊張や、立ち会いで負けることはなかったですね」と大山の勝負強さの秘密を明かしてくれた。ここぞの場面で発揮する集中力は並のルーキーではない。

 負ければ即、王手を懸けられてしまうCS第1ステージ。シーズン以上に緊迫する場面で打席に立つ可能性は大いにある。これまで喜怒哀楽をあまり表に出さず、ホームランを打った時でも「次の打席でチャンスで凡退してしまったので…。そこが課題です」と反省ばかりを口にし、大口は叩いたことはない。一つの結果に一喜一憂することなく、常に先を見てプレーを続けている。DeNA、広島を破り日本シリーズでのその勇姿を是非、見せてもらいたい。

(記者コラム・橋本健吾)

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