宮本和知氏、初代アジア女王を狙う「マドンナジャパン」にエール「スポットライトが当たる日を願っています」

2017年9月1日19時49分  スポーツ報知
  • アジア杯を戦う、女子高生で編成された侍ジャパン女子代表「マドンナジャパン」
  • 31日、アジア杯に向け香港へ出発した、侍ジャパン女子代表「マドンナジャパン」ナイン

 元巨人投手で現在、日テレ系情報番組「ズームイン!!サタデー」などに出演中の宮本和知氏(53)が、9月2日から香港で開催される「第1回BFA女子野球アジア杯」に向け、特別コラムを寄稿した。宮本氏は小学生の軟式少年少女野球のチーム「葉山巨人軍」の総監督を務めており、代表メンバーの捕手・金満梨々那さん(新潟・開志学園)は同チームの教え子だ。宮本氏は観戦のため、香港入りする。女子野球発展への熱い思いをつづった。

 みなさん、彼女たちのことを知っていますか? まだまだ、陽の当たらない女子野球。今回、日の丸を背負って戦うのは、女子高校生です。

 多くの女子選手は、自分の兄の影響で、野球と出会いました。親に連れられ、兄の野球の練習を見に来て、初めてグラウンドに足を踏み入れます。最初は野球をやっているのを横目に砂いじりをして、時間をつぶしているだけ。夏休みも冬休みも、友達がプールや遊園地で遊んでいても、そんな日の繰り返しでした。

 砂いじりに飽きてくると、球拾いを始めます。ボールを追いかけたり、投げ返すのが楽しくなっていきます。ボールと遊ぶことが唯一の楽しみになるのです。兄の背中と、ボールを追いかけるようになって行きました。

 あれから10年の月日が流れ、彼女たちは、初めての海外で、初の国際試合に挑みます。キョロキョロしながら真新しいパスポートを握りしめ、成田空港から香港空港へ向かいましたが、彼女たちの目は、野球と出会った小学生の時と同じように輝いていました。そして、こう言っているように聞こえました。

 「お兄ちゃん! 見て!野球で海外に来ることができたよ! お兄ちゃんが教えてくれた野球で! ありがとうっ! 頑張って来るね!」

 私は8年前、小学生の軟式少年少女野球のチームを立ち上げました。その名も葉山巨人軍。毎週末の練習で、「砂いじりする妹たち」を見ていました。だから選手には「必ず練習、試合が終わって自宅に戻った時には、妹と遊ぶ時間を作れ」と言いました。好きな野球を続けていられるのは、妹たちの自由時間が犠牲になっていることを理解して欲しかったからです。当たり前ではないということを、気付いて欲しかったのです。

 まだまだ、彼女たちの野球環境は良くありませんが、不満一つ言いません。NPB、各球団のオーナーさん、ぜひ女子硬式野球を各球団で作り、スポットライトが当たる場所を提供していただけませんか。そんな日が来ることを、心から願っています。

 用具メーカーの知人から聞いた話です。日の丸とジャパンの刺しゅうがしてあるスパイクを提供したとき、どの選手も子供のように嬉しそうに眺めていた。その笑顔が忘れられない、と。これこそが、彼女たちが成長する原動力です。

 成長する姿を間近で見たい。そんな思いで、香港に行きます。今後も、彼女たちに「ズームイン!」していきます。応援よろしくお願いします!(宮本和知)

  • 楽天SocialNewsに投稿!
その他
今日のスポーツ報知(東京版)