【女子プロ野球】元巨人の埼玉・辻内崇伸監督、初勝利ならず…愛知が開幕戦で昨年の雪辱果たす

スポーツ報知
埼玉・辻内崇伸監督

◆女子プロ野球ヴィクトリアシリーズ開幕戦 愛知9―0埼玉(21日、ナゴヤドーム)

 9年目を迎えた女子プロ野球リーグが21日、開幕。昨年、年間総合優勝を逃した愛知(昨季まで兵庫)ディオーネが埼玉アストライアに大勝し、雪辱を果たした。

 愛知の先発は、女子野球界を代表するエースの里綾実(28)。初回こそいきなり無死満塁のピンチを招くが、川端友紀(28)のスクイズを冷静に併殺に仕留めて無失点で切り抜けると、2回以降は安定し4安打無失点完封。一方の打線は、3回1死満塁で日本代表「マドンナジャパン」候補の中田友実(22)の中前適時打で2点を先制すると、以降は毎回得点で圧倒した。

 今季から愛知に本拠地を移したディオーネにとって、お披露目ともなった初戦を快勝で飾った里は「立ち上がりに荒れてしまいましたが、野手のみんなが助けてくれた」と感謝。中田は「愛知県のみなさんに女子プロ野球を知ってもらいたくて、今日は勝てて本当にうれしい」と喜びの表情をみせた。

 埼玉は昨季後期優勝を決め、秋に行われた「女王決定戦」では前期優勝の兵庫(現・愛知)を破り総合優勝。直後に行われた、女子野球日本一を決める「ジャパンカップ」でも決勝で兵庫を破る快進撃をみせたが、開幕直前になって里と昨季最多勝を争ったエース・磯崎由加里(26)がリハビリのため入院。2期ぶりに埼玉に戻ってきた元マドンナジャパンの中野菜摘(27)も体調不良で離脱するなど不運に見舞われた。元巨人の辻内崇伸(30)が今季から指揮を執っていたが、初勝利はおあずけとなった。

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