【女子高校野球】札幌新陽が全国大会初勝利

スポーツ報知
初勝利を挙げて客席の応援団にあいさつする札幌新陽の選手

◆報知新聞社後援 第19回全国高校女子硬式野球選抜大会 札幌新陽(北海道)8―0叡明(埼玉)(27日、埼玉・加須きずなスタジアム)

 女子のセンバツは24チームが参加して開幕。開会式直後の開幕試合では、昨年4月創部の札幌新陽が叡明に5回コールド勝ちし、全国大会初勝利を飾った。初回、宗片美月(2年)の右越え適時二塁打で先制すると、3回には6安打で7点を追加。投げては先発の右腕・平沢柚月(2年)から左腕・小野寺朱里(2年)につないで相手打線を無失点に抑えた。

 平沢は被安打3ながら、無四球とキレのある直球をていねいに低めに集めた。「すごい緊張しましたけど、ムダな四死球を出さないように打たせて取ることを心がけました」と笑顔をみせた。冬は雪のため屋内での練習が多くなるが、校舎内や雪上での走り込みで体力をつけてきた。主将の金桃花(2年)は「チームがまとまってきていい試合ができました」と言えば、阪急で投手として活躍した石井宏監督(54)は「きつい練習を耐えてきたのが勝因です」と選手をたたえた。

 同部は北海道・東北地区の高校では初めての女子硬式野球部で、現在の26人が創部第1期生となる。これまで硬式野球を志望していた女子中学生は本州の学校へ進んでいたが、石井監督は「北海道の子が残ってくれるようになりました」と道内の女子野球発展へ期待をかけていた。

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