【女子高校野球】神戸弘陵と秀明八千代が決勝へ

スポーツ報知
3回2死二塁、中前へ先制打を放った秀明八千代・木村

◆報知新聞社後援 第19回全国高校女子硬式野球選抜大会準決勝

 神戸弘陵(兵庫)8―0至学館(愛知)、秀明八千代(千葉)4―2京都両洋(2日、埼玉・加須きずなスタジアム)

 準決勝2試合が行われた。投打がかみ合った神戸弘陵は至学館を5回コールドで退け、3年ぶり2度目の決勝進出。終始優位に試合を進めた秀明八千代は、追いすがる京都両洋を振り切って創部3年目で初の決勝進出を決めた。決勝戦は3日、午前10時から埼玉県加須市の加須きずなスタジアムで行われる。

 春、夏を通して全国大会で初の決勝進出を決めた秀明八千代の堀江大典監督は「うれしい以外の何ものでもありません。波に乗っている感じです」と声を弾ませた。初戦で強豪の京都外大西を破ると、さらに埼玉栄、駒沢学園女といった優勝経験校を撃破。この日は準々決勝までの3試合で無失点の相手投手陣に対して3回、木村涼香(3年)、鎌田乃愛(3年)の適時打など4安打を集めて2点を先制し、6、7回にも1点ずつを追加。7回に2点を返されたが、この回途中から登板した木村が反撃をしのいで逃げ切った。

 千葉県内の高校では初の女子硬式野球部として16年にスタート。それまで硬式で続けることを希望していた中学生は県外の高校に進んでいたが、創部を知った主将の横山夕(3年)、木村ら県内の中学女子野球選抜チーム「千葉マリーンズ」でプレーしていた10人ほどの選手が「みんなで行って優勝しよう」と秀明八千代へ。専用グラウンドなど学校側の支援も受け、メキメキと力をつけてきた。「日本一が目標だったので、やってきたことが間違いではなかったと思います」と横山は言葉に力を込めた。

 神戸弘陵とは現3年生にとって初の全国大会となった1年夏の1回戦で対戦し、0―10の5回コールド負けを喫している。横山は「いつも通りできれば」とリベンジしての初優勝へ自信をのぞかせた。

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