【BCリーグ】「それも村田修一」死球&併殺で開幕

スポーツ報知
4回1死満塁、遊ゴロ併殺打に倒れた栃木・村田

◆BCリーグ 群馬7―7栃木(7日・上毛新聞敷島)

 BCリーグ・栃木に移籍した前巨人の村田修一内野手(37)が、7日の群馬との開幕戦に「4番・三塁」で出場。3打数無安打と一発こそ出なかったが、別の代名詞(!?)でもある死球と併殺打で観衆を沸かせた。

 男、いや、まるで少年だった。自身の四球から好機を広げ、チームは9回に3点差を追いついた。ベンチでは若手に声をかけ、試合前にはホームラン競争に出場して球場を盛り上げた。「一生懸命やることを心掛けた。楽しく野球ができています」と充実感に浸った。

 豪快なアーチは出なかったが、ある意味、らしい一日だった。4回1死満塁では遊ゴロ併殺。7回には左腕に死球を受け、平然と一塁へ歩いた。昨季終了時点でNPB現役2位の208併殺、死球トップの150個だった背番号25は苦笑いで切り出した。

 「ホームランだけ見せられなくて残念。死球もあったし、華麗な併殺もあったし…。ここでも(併殺を)打つのか、と思っているでしょうけど、恥ずかしい事じゃない。失敗してナンボ。それも村田修一ですから」

 若手を食事に誘い、助言を送りつつ、ともにNPBを目指す日々。9回に同点3ランを放った八木が「いい見本がいる。村田さんについていくだけ」と心酔するように、存在感は際立っている。「選手としても人としても成長したい」という村田が、笑顔とともに再出発した。(宮脇 央介)

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