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【野球記者が見た2016】ソフトバンク・今宮「バットが振れない」無念の離脱

2016年12月17日12時0分  スポーツ報知

 あれほどまでにつらそうな表情は初めてだった。「痛くて、バットが振れない」。ポツリと漏らした。9月26日のロッテ戦(QVC)後だっただろうか。日本ハムとリーグ優勝を激しく争っていたシーズン最終盤。ソフトバンク・今宮の右肘は限界に来ていた。

 翌27日の同カード前に工藤監督やトレーナーと話し合った末に、治療を優先させるために戦列を離れるという苦渋の決断。福岡への帰途に就いて、レギュラーシーズンの残り試合を欠場した。

 右肘の遊離軟骨が関節内に入り込んでいた。可動域が狭まり、患部に激痛が走っていた。右肘遊離軟骨は、ずっと抱えてきたもので、これまでも関節に入り込むことは何度もあったという。治療を施せば関節から外れてプレーができていたが、この時だけは違った。連日、夜中までドクターやトレーナーの治療を受けたが、入り込んだ軟骨が外れなかった。

 5月3日からの日本ハム3連戦(札幌D)は、左太もも裏の張りでスタメンから外れた。だが、工藤監督の制止を受け入れた形で、今宮本人は先発出場を直訴していた。元来、痛みに強く、欠場を申し出ることはない。その今宮が9月の右肘痛では、自ら申し出ざるをえなかった。

 チームを離れた翌日に日本ハムの優勝が決定。V逸の瞬間は、自宅のTVの前で迎えた。「その場にいられなかったことが、悔しかった」。無念の思いを募らせて強行復帰した10月8日からのクライマックスシリーズ。第1Sのロッテ戦で2試合連続で適時打。計3打点でチームを2連勝に導いた。日本ハムとの最終Sでも第2戦に適時打、第4戦では左翼席に2ランを放った。まだ痛みが残るはずなのに、そのメンタルの強さに驚かされた。

 オフに入るとすぐ、遊離軟骨除去の手術を受けた。キャッチボールも再開し、近く軽いフリー打撃も始めるという。やはり、ソフトバンクのショートはこの男しかいない。けがが癒えた来季は今季以上にやってくれるはずだ。(ソフトバンク担当・福谷 佑介)

 今宮健太内野手が見た福谷記者

 何度も食事に行って、そのたびに思っていましたけど、ホントにチャラ男ですよね。それにしても、いくら活躍しても、なかなか大きく扱ってくれませんでしたね(笑い)。来年こそ、でっかく載せてくださいね!

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