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【野球記者が見た2016】阪神・高代ヘッド「野手目線」でバッテリー立て直す

2016年12月20日12時0分  スポーツ報知
  • 金本監督(右)と談笑する高代ヘッドコーチ

 10月末から高知・安芸で行われた阪神の秋季キャンプ。初日から、高代延博ヘッドコーチ(62)がキャンプ地をくまなく歩き回っていた。グラウンドで投内連係やノックで野手を指導したかと思えば、合間を縫ってブルペンへ。担当部門の垣根を越え、野手出身の高代ヘッドがバッテリーを指導する“風通し”のいい光景が巻き返しへのカギになるのではないかと感じた。

 黄金時代だった落合政権下での中日(04~08年)など日韓の計7球団に、WBC日本代表コーチも歴任した高代ヘッド。今オフは金本監督から「けん制、クイック、投内連係」のレベルアップを指示され、野手、走者の目線から、走者との駆け引きなどさまざまなアドバイスを送っている。実は、この「野手目線」こそがポイントなのだ。

 阪神の「走」部門では今季リーグトップだった広島のちょうど半分、リーグワーストの59盗塁ばかりに目がいきがちだが、高代ヘッドは「走られすぎている」とむしろディフェンス面を問題視。その言葉通り、阪神は135回盗塁を企画され107回成功を許した。これはいずれもリーグワーストの数字だ。

 盗塁阻止は投手と捕手の共同作業。盗塁阻止率は同じでも、投手のクイックやけん制などのスタートを切らせない工夫で、企画数を減らせれば許す盗塁数も当然減らせる。「若手も多いし、いろんなパターンを説明した」という腹心の精力的な動きに、金本監督も「ヘッドにブルペンにも行ってもらったから」と手応えを口にしていた。

 来年63歳。阪神の首脳陣では最年長だ。三塁コーチャーズボックスまでの距離が「遠く感じるようになってきた」とぼやくこともあるが、その経験は来季の12年ぶりV奪回へ欠かせない。「悪い癖はすぐ戻る」と来春のキャンプでも継続してブルペンへ通い、投手陣に目を光らせる。(阪神担当・戸田 和彦)

 阪神・高代ヘッドコーチが見た戸田記者

 初めてあいさつされたのは中日担当時代の2005年。その後、福岡や大阪で顔を合わせて『新聞記者も異動が多くて大変だな』と感じるよ。今年の球団懇親会では円広志さんに似てるって自己紹介してたよな(笑い)。来年は何か、芸を披露してもらいたいな

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