敏腕代理人・団野村氏が利根商のコーチに就任

2016年2月13日5時45分  スポーツ報知

 元ヤクルト内野手で敏腕代理人として知られる団野村氏(58)が、群馬・利根商のコーチに就任していたことが12日、分かった。

 14年にプロ・アマ研修を受けて学生野球資格を回復。昨年9月、利根商の野球部強化に携わる元ライブドア代表取締役・熊谷史人氏を通じ、甲子園初出場のための切り札として敏腕代理人に白羽の矢が立った。都内で取材に応じた団コーチは、月1回ペースの指導で「高校生にとって目指すものがあるのはいい」と甲子園の熱を感じながら、「改善しないといけない点はいっぱいある」と訴えた。

 成長期の選手、特に投手の健康面を配慮。「けが防止を深く考えて、厳しいルールを作らないといけない。球数制限をして、連投禁止をルール化することによって、選手の持って生まれた才能が将来、職になれば」。昨秋の群馬県大会では初戦敗退したが、まずは利根商で改革を実践する。

 自らは異色の球児だった。都内、神奈川県内のアメリカンスクール3校でプレー。父・克也氏の知人を介し、1年の夏休みに大阪の強豪・近大付に体験入部した。「母親(沙知代氏)は野球をさせたくなかったと思う。厳しいところに入れれば、3日でしっぽを巻いて帰ってくると思ったんでしょう。逆に帰ってたまるか、くらいの意地があった」。当時の豊田義夫監督の自宅に下宿。高校卒業まで長期休暇のたびに300本ノックなど厳しい練習に明け暮れた。

 近大付を3度、近大福山を1度、甲子園に導いた80歳の恩師を昨秋、利根商の監督に招き、団氏はサポート役に徹する。「エージェントをするためにコーチをするのではない。公私混同になる」と自ら育てた選手の代理人を務めることには否定的。「野球を通じてのネットワークが財産になると伝えていきたい」。日米プロ球界の裏側を知り尽くした独特の視点で、聖地を見据えた。

 ◆団 野村(だん・のむら)1957年5月17日、東京生まれ。58歳。セント・メリーズ・インターナショナルスクール、カリフォルニア州立理工科大などを経て、78年ヤクルトに内野手でテスト入団。81年までプレーし、1軍出場なし。93年から代理人としてマック鈴木、野茂、伊良部、ダルビッシュ、藤川らのメジャー球団との契約に携わる。96年までは中学シニア「港東ムース」の監督を務めた。

 ◆利根商 1953年に群馬県の沼田市および利根郡内の町村による学校法人として設立。73年から利根沼田学校組合立に。野球部は66年創部。甲子園出場はなし。夏の群馬大会では93年など3度の準Vが最高。主なOBに元オリックスの高橋信夫(現巨人ブルペン捕手)、阿部次男(富士重工コーチ)。

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