【西東京】早実・清宮、進化弾!2年目初戦初スイング見事仕留めた

2016年7月11日6時0分  スポーツ報知
  • 試合後、先輩・清宮(右)から頭を叩かれて笑顔を見せる早実・野村

 ◆第98回全国高校野球選手権西東京大会▽2回戦 啓明学園1―11早実=5回コールド=(10日・ダイワハウススタジアム八王子)

 早実(西東京)の1年生4番、野村大樹(だいじゅ)三塁手が、怪物超えの一発を放った。初の公式戦となる西東京大会初戦の啓明学園戦で、3回にダメ押し3ラン。先輩の清宮幸太郎一塁手(2年)も果たせなかった1年夏の初戦アーチで、5回コールド発進に導いた。清宮も3回に西東京大会1号となる高校通算51号のソロ。3、4番のアベック弾で、昨夏4強に続く2年連続の聖地に好スタートを切った。

 2年生になった清宮の打球は、成長の軌跡を示すように右翼ポール際の芝生席まで届いた。「入ると思わなかった。フェンスにも行かないかなと」。1点リードの3回先頭。初球の低めスライダーをバットの先ですくい上げた。昨夏はノーアーチだった西東京大会の初戦で、いきなり進化を証明した。

 2打席目で、夏のファーストスイングだった。「しっかり準備して、ひと振り目から、とらえられるようにやってきたので、成果が出た」。厳しい警戒を受けながら、1打数1安打2四球で3得点。ボール球を追いかけることもあったルーキーイヤーの姿はない。3打席計12球で、たったのひと振り。それだけで高校通算51号には十分だった。

 注目度も増した。昨年の3500人を上回る観衆6000人が見つめ、報道陣も2社2人多い28社92人が詰めかけた。視察予定だったU―18日本代表・小枝守監督(64)=前拓大紅陵監督=は所用のため、生チェックは次戦以降に持ち越し。それでも2年夏の初戦で、楽天、西武、ヤクルトと3球団のスカウトが集結。楽天・沖原スカウトは「うまく打った。来年はずっと見に来ないといけない」と来秋ドラフト1位候補として関心の高さを示した。

 昨夏の甲子園準々決勝の九州国際大付戦。内角球に詰まり、左手親指を痛めた。次の打席で1年生初の2戦連発を放ったが、痛みは引かず。秋の都大会に強行出場したが、今春センバツを逃した。冬に病院に行くと、骨折が判明。清宮の父でラグビー・ヤマハ発動機監督の克幸氏(48)がラジオ番組で告白した。

 国定貴之部長(31)は「ラジオを聞いた人に教えてもらうまで、清宮が病院に行ったことも知らなかった」。決して弱みは見せない。春に中堅を守り、右肩を痛めても、練習試合ではDHで存在感を示し続けた。聖地に戻るため。怪童の心は折れず、一層たくましくなった。

 1年生・野村のデビュー弾に手を叩き、「まだ慣れないと思うので、しっかり教えてあげる。こんな感じだよ、と叩き込む」と先輩の風格を漂わせた。2年連続の甲子園まであと6勝。3回戦は14日の秋留台戦(ダイワハウススタジアム八王子)だ。「全部勝てば、必然的に甲子園に行ける」。夏の主役にふさわしい舞台をたぐり寄せる。(山崎 智)

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