【センバツ】履正社、安田が高校通算50本塁打で決勝へ…史上初の大阪勢決戦

2017年3月31日6時0分  スポーツ報知
  • 1回2死、履正社・安田(手前)が右中間に先制ソロ本塁打を放ちガッツポーズ。ベンチのナイン全員も同じポーズで大喜び(カメラ・保井 秀則)

 ◆第89回センバツ高校野球大会第11日 ▽準決勝 報徳学園4―6履正社(30日・甲子園)

 履正社(大阪)が、報徳学園(兵庫)に逆転勝ちし、準優勝した2014年以来の決勝進出を果たした。今秋のドラフト上位候補・安田尚憲三塁手(3年)の高校通算50本塁打を含む2安打1打点の活躍もあり、昨秋の国体、明治神宮大会に続く“3冠”制覇に王手をかけた。31日に行われる決勝は、大阪桐蔭との史上初の大阪勢決戦となった。

 風格で逆転勝利を呼び込んだ。1点を追う土壇場の9回。同点とし、なお1死一、二塁。履正社・安田はゆっくりと打席に入り、悠然と構えた。マウンド上で報徳学園の3番手左腕・津高弘樹が「打ちそうなオーラがすごく出ていた」と恐れて四球。若林将平の劇的な右前への勝ち越し打を呼んだ。「日本一以外、何の意味もない。履正社のプライドを持っていきたい」。安田は試合後、すぐに大阪桐蔭との頂上決戦に視線を移した。

 その完全無欠のオーラは第1打席で生まれていた。高校通算50号と待望の甲子園初アーチがついに飛び出した。初回2死、怪力で内角直球を完璧に捉えた。前夜の夕食後、報徳のエース・西垣雅矢をイメージしてバットを振った。低めを捨て、浮いた球を狙う―。舞台は甲子園。「小さい頃からイメージした場所で、イメージしていた本塁打を打てた」右翼席に打球が飛び込むのを確認し、「新世紀のゴジラ」は夢が実現した喜びをかみしめた。

 昨秋の明治神宮大会決勝で放った44号の記念球は、自宅リビングに置いた。そばには母の日に感謝の思いをつづった手紙がある。母・多香子さん(54)に「書かされただけちゃうの?」と尋ねられた。「俺の気持ちや」と照れた孝行息子は、この日の試合後、50号のボールをポケットに忍ばせた。「両親に見せようかな」。恩返しの方法もイメージ通りになった。

 昨秋の国体、明治神宮大会に続く“3冠”へ、最後の壁は大阪桐蔭だ。15年夏の大阪大会はいきなり初戦で敗れるなど、履正社を30年間率いる岡田龍生監督(55)は、何度も甲子園行きを阻まれた。史上初となる大阪勢での決勝は、全国屈指の実力を誇る大阪の「2強」が激突。「初めて決勝を大阪同士でさせてもらえる。非常に楽しみ。選手が思うように好きなようにやれるようにしたい」。“大阪の2番手”の汚名返上に、最高の舞台が整った。(浜田 洋平)

 ヤクルト・山田哲人内野手(10年度卒)「優勝してほしい。今日もテレビで見ていたんですが、自分も『やらなきゃ』と逆に感じさせられる部分がありました。(昨オフに話した安田の)体は僕より一回りも二回りも大きくて、僕よりも野球選手の体つきをしていました」

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