【栃木】青藍泰斗・石川、左足首捻挫してるのに146キロ

2017年7月11日6時0分  スポーツ報知
  • 8回リリーフ登板した石川

 ◆全国高校野球選手権栃木大会 ▽1回戦 那須清峰1―3青藍泰斗(10日・宇都宮清原)

 緊急登板のエース右腕がチームを救った。「ここで負けたら絶対にだめだと思って、気持ちで投げました」。石川は左足を引きずりながらも、1点リードの8回2死一塁から登板。いきなり死球を与えたが、続く打者を遊ゴロに仕留めて難局を乗り切った。9回は3人で抑え、1回1/3を無安打無失点。登板予定はなかったが、状況がそれを許さなかった。

 まさかのアクシデントだった。栃木大会前最後の練習試合となった2日の千葉英和戦で左足首を捻挫。前日の雨でグラウンドがぬかるんでいたために、バント処理で足を滑らせ転倒した。次の日は歩くことさえつらく、キャッチボールなど軽い練習を始めたのは5日から。状態は良くなかったが、大会前日の9日には無理やりピッチング練習を始めた。

 投げる準備はしていた。試合前に痛み止めの薬を飲み、テーピングでガチガチにした。左足首をかばいながらの登板だったが、最速146キロをマーク。初めて視察に訪れた西武・渡辺SDは「高校生ピッチャーの中ではレベルが高い」と関東NO1の呼び声高い右腕を評価した。

 宇賀神修監督(63)は「石川が投げるとチームが締まる」と、存在の大きさを改めて実感。本来は2回戦から登板の予定で、この日は全力疾走ができないため、4番打者としての出場も見送っていた。だが、打線がつながらず、流れを引き寄せられなかったため、エースを出さざるを得なかった。

 15日の2回戦は宇都宮商と激突。1年時は両ひざの半月板手術を経験し、今春県大会は左股関節痛で登板できないなど故障に泣かされただけに石川は「これからもっと接戦になっていく。自分がやるしかない。15日に向けて調整していく」と覚悟を決めた。(生澤 英里香)

 ◆石川 翔(いしかわ・しょう)1999年12月14日、東京・板橋区生まれ。17歳。北野小2年から野球を始め、赤塚一中では板橋シニアで外野手兼投手。青藍泰斗では2年春からベンチ入り。昨秋からエースで昨秋県4強。4番打者としてもチームを支える。179センチ、82キロ、右投左打。家族は日本人の父とフィリピン人の母に姉、弟、妹。

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