【熊本】熊本工・山口、自己最速152キロ出た!2失点11K完投で快勝発進

2017年7月12日6時0分  スポーツ報知
  • 熊本大会1回戦で、2失点完投勝利を挙げた熊本工・山口(カメラ・青柳 明)

 ◆全国高校野球選手権熊本大会 ▽1回戦 人吉2―5熊本工(11日・藤崎台県営)

 熊本工の今秋ドラフト候補右腕・山口翔投手(3年)が1回戦の人吉戦に先発。プロ11球団20人のスカウトが集結する中、9回2死から、自己最速タイとなる152キロをマーク。11三振を奪い、3安打2失点完投で、快勝発進した。

 どよめきと歓声が交錯した。3点リードの9回2死。山口の136球目は、電光掲示板の球速表示で151キロ。阪神のスピードガンでは、自己最速タイの152キロをマークした。「もう一回、気を引き締めた。歓声が聞こえて気持ちよかった」。最後の最後にギアを入れ直して、2者連続三振で試合を締めた。

 142球の熱投。スタミナ強化に取り組んできた右腕にとって、ラストイニングの150キロ超えは、新感覚だった。「スムーズに、タイミング良く投げられたら出た。力感なく投げられて、いい感覚をつかめた」と笑顔で汗を拭った。

 センバツ初戦敗退の悔しさが原動力だ。奈良・智弁学園戦で175球を投げ、11安打9失点(自責5)。完封負けを喫し、熱望していた早実・清宮との対戦もかなわなかった。雪辱へ向け、汗を流していた5月。NHKで放送されたヤンキース・田中将大の特集で、印象的な言葉があった。「ギアを上げる」。マウンドでの考え方が変わった。「オンとオフ。状況を考えて、ギアチェンジを心掛けた」

 ネット裏には、11球団20人のスカウトが集結。中日・石井チーフスカウトは「スライダーが良くなったら、手をつけられない。ドラフト1位は間違いない」と絶賛。5人態勢で視察したヤクルト・橿渕スカウトグループデスクは「センバツから成長の跡が見える」。楽天・長島スカウト部長は「素質は抜けている。育成してみたい選手」と評価した。

 15日の2回戦は、甲子園4度出場の城北。順当に勝ち上がれば準決勝で、3季連続甲子園4強の秀岳館と激突だ。「見返してやろうという気持ちでいっぱい。清宮君は大物スラッガー。県で優勝して、甲子園でやりたい」。ラストサマーの聖地で、進化した姿を見せつける。(青柳 明)

 ◆11球団20人スカウト「1位」評価も

 ロッテ・山森スカウト「9回にあれだけのスピードが出るんだから、大したもの。しっかり腕を振ってボールを叩けるようになっているし、フィールディングも良くなっている」

 巨人・武田スカウト「球質がいいし、腕の振りが柔らかい。もっと良くなるし、伸びしろが大きいのも魅力」

 DeNA・稲嶺スカウト「素材は一級品。下半身も一回り大きくなったし、春からの成長度が大きい」

 ◆山口 翔(やまぐち しょう)
 ★生まれとサイズ 1999年4月28日、熊本市生まれ。18歳。181センチ、76キロ。右投右打。
 ★球歴 広島・落合東小4年で野球を始める。小6時に熊本へ引っ越し、日吉中では軟式。熊本工では1年秋からベンチ入り。2年春からエースとなり、昨秋県大会準V、九州大会4強。今春センバツは初戦敗退。
 ★家族 両親と妹。
 ★趣味 テレビ観賞。スタジオジブリの作品が好き。
 ★体調管理 炭酸飲料を避け、疲労回復のためにアセロラドリンクなどでビタミンCを補給。

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