【西東京】早実・清宮、初打席いきなり104号!最後の夏は8回コールド発進

2017年7月16日6時0分  スポーツ報知
  • 1回1死二塁、右越えに先制2ランを放った早実・清宮(右)は、先発の雪山とベンチでポーズを決める(カメラ・泉 貫太)

 ◆全国高校野球選手権西東京大会 ▽3回戦 早実9x-2南平=8回コールド=(15日・ダイワハウススタジアム八王子)

 今秋ドラフト目玉の早実(西東京)・清宮幸太郎一塁手(3年)が、最後の夏のスタートを高校通算104号で飾った。

 初戦の3回戦・南平戦の初回、この夏初打席で右越え先制2ラン。公式戦では自己最長を更新する6試合連発、2試合にまたがる2打席連続アーチで、2年ぶりの夏の聖地へ白星発進した。

 清宮のラストサマーは、初戦第1打席で豪快に幕を開けた。初回1死二塁。内角直球に「こすっていた」。それでも、高く舞った打球は右翼ポール際の芝生席に届いた。2球前の右翼線へのファウルから打ち直し。「ちょっと早いなと思ったので。ゆったりと構えて。飛距離は十分。ファウルかなと思ったけど、真っすぐ伸びて良かった。ベンチでみんなが盛り上がってくれて、気持ちよかった」。一塁を回ったところで、珍しく右手を掲げた。

 苦い記憶を振り払った。昨夏の西東京大会準々決勝の八王子学園八王子戦。3点を追う9回1死一、三塁で右犠飛にとどまり、「こすってしまった」と苦杯をなめた。同じ「こすり」でも、今年は着弾点が違った。「打球の上がり方は似ていました。最近の打球でも、確実に去年より伸びている実感はある」。今春の都大会から公式戦6試合連続の計8発。関東大会準々決勝(作新学院戦)の第4打席から2打席連発で、高校通算104号に伸ばした。

 1年夏の初戦に教わった。入学当初は「ホームランじゃなかったら意味がない」と個の欲を前面に出していた。分岐点は15年の西東京大会3回戦(東大和南戦)。「相手チームの方々が、ものすごいパワーで来て、終わった後に泣いていた。今まで、そういう経験がなかった。上級生のみなさんをこういう形で終わらせたくない。甲子園まで連れて行きたいという思いが芽生え始めてから、自分の結果ではなくて、チームのためにという感情が生まれた。そのときを境に、明確ですけど、そういう意識が生まれました」

 主将となり、最終学年でさらに自覚は増した。前日14日。毎年夏の恒例でベンチ外の3年生が、モチベーションを高めるため作成した映像で盛り上がった。「パイレーツ・オブ・カリビアンのBGMとか完璧です」。センバツ敗戦の場面も交じり、「やっぱり悔しかった。そこはみんなシーンとなって、見ていた。それぞれ思うことがある」と雪辱を誓った。

 高校通算最多とされる神港学園・山本大貴の107本まで、あと3本。17日の4回戦・芦花戦(10時・ダイワハウススタジアム八王子)は、ラグビー・ヤマハ発動機監督を務める父・克幸氏の50歳の誕生日と重なった。清宮は「目の前の試合に勝つことは、変わらず、ぶれずにいきたい」。愛する父と仲間を最高の舞台に連れて行く。(山崎 智)

 ◆スカウト集結

 ネット裏ではソフトバンク、西武、ロッテ、ヤクルトのスカウトが視察した。ロッテ・永野チーフスカウトは「足、肩を開かず、丁寧に打った。この大会に懸ける決意を感じた。プロ志望届を提出すれば、かなり入札競合する」と評価。ソフトバンク・山本スカウトは「上がった打球がなかなか落ちないまま、スタンドに届く。高校生のレベルじゃない」と舌を巻いた。

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