【北北海道】滝川西、11回表に先制許すも逆転サヨナラ

2017年7月18日8時0分  スポーツ報知
  • 延長11回を1人で投げ抜いた滝川西・鈴木

 ◆全国高校野球選手権北北海道大会▽1回戦 滝川西2X―1旭川実=延長11回=(17日・旭川スタルヒン)

 北北海道では、前日16日に降雨ノーゲームとなった1回戦3試合が仕切り直しで行われ、滝川西が延長11回の末、旭川実に2―1でサヨナラ勝ちした。先発のエース右腕・鈴木愛斗(まなと、3年)が6安打1失点(自責0)と力投した。

 右腕に込めた「絶対に諦めない―」。その思いは野球の神様に通じた。0―0の延長11回2死二塁。好投を続けていた滝川西のエース・鈴木は左前打を浴びて1点を失い、なおも続くピンチの場面。だが、勝利への強い思いを込めて投じたストレートで次打者を空振り三振に斬った。マウンドで雄たけびをあげた背番号1は、切れかけた緊張の糸を気迫でつないだ。

 「絶対に仲間が逆転してくれると信じていたから」。直後の11回裏、1死から連打で一、二塁の好機を作ると、4番・遊佐要友(ゆさ・かなと)が左前同点打。四球を挟み満塁で迎えた代打・渡部葵は「鈴木が今までで1番いい投球をしていたので、なんとしても勝ちたかった」。振り抜いた打球が右前に転がった瞬間、滝川西ナインは一斉に歓喜の輪を作った。

 どうしても負けられなかった。前日の試合は、6回表終了時点で降雨のため、ノーゲーム。スタンドには、昨夏の北大会決勝で敗れた(クラークに0―3)先輩たちの姿があった。仕切り直しとなったこの日もOBたちが集結。三塁側応援席の最前列から声援を送ってくれただけに、鈴木も「声援は聞こえていた。すごい力になりました」と笑みを浮かべた。

 昨夏、メンバーに入らなかった鈴木はスタンドで応援。先輩たちが泣き崩れる姿を目に焼き付けて、1年間戦ってきた。最速140キロ前半を誇る鈴木は、エースとして夏の舞台に立った。劇的な逆転サヨナラを呼び込んだ投球に、小野寺大樹監督(41)は「感動しかない。本当にエースとして成長してくれた」と目に涙を浮かべた。

 「昨年の先輩たちを超えたいと、ずっと思ってきた。決勝でリベンジ(優勝)するまで、負けたくないですね」と鈴木は言った。滝川西の夏は、まだまだ終わらない。(清藤 駿太)

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