【千葉】東海大市原望洋・金久保、146キロ&2ラン

2017年7月23日6時0分  スポーツ報知
  • 最後の打者を抑え、ガッツポーズする東海大市原望洋の金久保(カメラ・岡島 智哉)

 ◆全国高校野球選手権千葉大会 ▽準々決勝 東海大市原望洋7-5専大松戸=延長10回=(22日・ZOZOマリン)

 春夏連続の甲子園出場を目指す東海大市原望洋(千葉)の今秋ドラフト候補右腕・金久保優斗(3年)が、再登板&決勝弾で4強に導いた。準々決勝の専大松戸戦で7回途中5失点降板も、9回2点差を追いつき、再びマウンドへ。延長10回に自ら勝ち越し2ランを放ち、春の県王者を撃破した。栃木の準決勝では、青藍泰斗(せいらんたいと)の最速151キロ右腕・石川翔(3年)が、昨夏の甲子園覇者・作新学院を相手に9回3失点完投したが、及ばなかった。

 エースのバットが死闘に終止符を打った。5―5で迎えた延長10回1死一塁。打席に立った東海大市原望洋・金久保は、専大松戸の背番号1・川上鳳之(たかゆき、3年)の内角直球を振り抜いた。高々と上がった打球は右翼席に飛び込む。勝ち越し2ランだ。「打った瞬間、行ったと思った」。炎天下の3時間16分。投げて打って、大暴れした。“金久保劇場”にマリンが沸いた。

 連投だった。前日の千葉明徳戦で131球を投げたが、人生初となる2日連続の先発を任された。自己最速にあと1キロと迫る146キロを計測も、直球狙いの相手打線に変化球を見極められた。降板した6回1/3まで154球を要し、5失点。それでも心は折れなかった。右翼の守備に就く際、電光掲示板にともされた「2―5」の点数を見上げ、「まだ勝てる」と勝利を信じた。

 出番は再び訪れた。2点ビハインドで迎えた9回だ。1点を返し、なおも2死二、三塁と「あと1人」に追い込まれた場面で、川上が暴投。同点に追いついた。その裏から再びマウンドへ。「自分から志願した。取り返さなきゃ」。エースの意地でゼロに封じ、延長へ持ち込んだ。計186球の熱投、さらにはバットで、チームに白星を呼び込んだ。

 今春センバツ後、腰痛を発症。約3か月間、軽めの練習しかできなかった。今、自分ができることは何か―。浜崎雄作監督(43)から教わった「新聞紙トレ」が、球威と制球力の向上につながった。広げた新聞紙を床に置き、中心に右手を添える。指先を動かし、手の中に収まるよう新聞を丸めながら集めた後、思い切り握り潰す。1日10度ほど繰り返し、手先の感覚と握力向上に努めた。この日は7球団15人のスカウトが熱視線。西武・渡辺SDは「春から制球力、球の質が上がった」と評価した。

 準決勝は昨夏の千葉王者・木更津総合と激突する。「気持ちを切り替えて臨む」。決戦の舞台は、整った。(河原崎 功治)

 ◆金久保 優斗(かなくぼ・ゆうと)1999年11月4日、千葉・八千代市生まれ。17歳。八千代台西中では佐倉シニアに所属。投手として全国大会優勝。東海大市原望洋では1年秋からベンチ入り。今春センバツでは滋賀学園戦で延長14回を投げたが、初戦敗退。183センチ、75キロ。右投左打。

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