【栃木】青藍泰斗・石川、大谷になれる!作新に惜敗もプロ6球団スカウトうなる

2017年7月23日6時0分  スポーツ報知
  • 3回2死満塁、作新学院・鈴木(手前)にストライクが入らず、マウンドで悔しそうな表情を見せる青藍泰斗・石川(カメラ・小林 泰斗)

 ◆全国高校野球選手権栃木大会 ▽準決勝 作新学院3―2青藍泰斗(22日・宇都宮清原)

 栃木の準決勝では、青藍泰斗(せいらんたいと)の最速151キロ右腕・石川翔(3年)が、昨夏の甲子園覇者・作新学院を相手に9回3失点完投したが、及ばなかった。

 「打倒・作新」を掲げていた青藍泰斗・石川のリベンジはかなわなかった。関東NO1右腕は「チームを勝たせられず申し訳ない」と唇をかんだ。左足首の捻挫を抱えながらも3失点完投。8三振を奪う139球の力投だったが、昨秋の県大会準決勝に続き、王者の壁にはじき返された。プロ注目の剛腕の夏が終わった。

 悔やまれるのは3回だけだった。2死満塁のピンチを招くと、左中間三塁打を許し、3点を先制された。「どの球でも対応してきた」。スライダー中心に切り替えた4回以降は無失点。この日のMAXは148キロ。世代トップ級の意地は示した。

 この日は6球団11人のスカウトが視察。ロッテ・諸積スカウトは「左足の状態がいい時には、踏み込んだ後、足が浮いてプレート方向に素早く戻る。ダルビッシュ(レンジャーズ)、大谷(日本ハム)ら超一流の速球派投手に見られる動き。将来はもう10キロ程度、速くなりそう。大谷に近くなる可能性がある」と賛辞を贈った。楽天・長島スカウト部長は「球団によっては1位の12人に入るかもしれない」と評価は不変だった。

 中学時代は東京・板橋シニアに所属し、主に8番・中堅。身長160センチ台で線も細く、球速も際立っていなかったため、投手では2、3番手だった。中2の秋、救援登板した試合では失点しただけで、その悔しさからマウンドで泣き出した。

 そんな若者が栃木の地で鍛錬を積み、179センチ、82キロの立派な体格に成長。最速151キロの好投手になった。高校最後の夏の終わりに、涙はなかった。「悔いはない。自分はまだ先がある。日本を背負えるピッチャーになりたい」。この敗戦も糧に、さらに高いステージへ―。視線は、前を向いていた。(生澤 英里香)

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