【神奈川】横浜・増田珠、大会新4戦連発の5号「長崎から出てきて、神奈川に名を刻めたことはうれしい」

2017年7月30日6時0分  スポーツ報知
  • 1回1死一、二塁、左前適時打を放った横浜・増田は、塁上で雄たけびを上げた(カメラ・泉 貫太)
  • 優勝を決めてマウンドで歓喜の輪を作る横浜ナイン

 ◆全国高校野球選手権神奈川大会 ▽決勝 横浜9―3東海大相模(29日・横浜スタジアム)

 神奈川の決勝では、横浜の今秋ドラフト候補・増田珠(しゅう)中堅手(3年)が、大会新の4試合連発となる高校通算33号の決勝ソロを放った。1大会5発は東海大相模・大田泰示と並ぶ神奈川最多タイ。猛打で2年連続の夏切符をつかんだ。

 観衆3万人の視線が一人の男に集まった。歴史に名を刻む4戦連発の神奈川大会新記録。増田は仲間の手で3度胴上げされ「長崎から出てきて、神奈川に名を刻めたことはうれしい」と笑顔がはじけた。1年夏決勝で敗れた宿敵・東海大相模にリベンジし、2年連続の甲子園行きを決めた。

 1―1で迎えた3回1死、真っすぐをフルスイング。左翼席中段への勝ち越しの高校通算33号で流れを引き寄せた。1大会5発は、08年の東海大相模・大田泰示(現日本ハム)に並ぶ神奈川最多タイ記録。「偉大な選手なので、少しでも近づけるようにがんばります」。1年夏から大会通算9本塁打のうち、横浜スタジアムで8発を放った。大舞台に強い男は「ハマスタの打席は打てる気がします」。今大会チーム14本は去年の同校の大会記録に並んだ。

 高校生の外野手としては既にトップクラスの評価だが、今大会、そして甲子園を経て、さらに株を上げる可能性がある。ヤクルト・橿渕スカウトグループデスクは「広角に長打が打てる。巨人の長野みたいなタイプ」。DeNA・稲嶺スカウトは「注目される中、ここ一番での勝負強さが光る」と話した。

 1学年先輩、楽天・藤平尚真(18)に憧れた。13年にU―15日本代表で活躍する藤平が横浜高へ進学し、それを追って入学。一緒に臨んだ昨夏の甲子園前には帽子のツバに「声と笑顔でチームを救え」と言葉を残してもらった。今年は、先輩という自覚が芽生えた。中堅の守備につく前、マウンドを通って投手に声をかけ、下級生には「3年がいるから思いっきりやれ」と、声と笑顔でチームを救ってきた。

 1点を追う初回に同点打を放つなど、4打数4安打3打点1四球。準決勝の3打席目から8打席連続出塁で、聖地に乗り込む。「打席での気合と積極性は誰にも負けない。甲子園でもホームランが打てるように頑張ります」と気合十分。平田徹監督(34)は「チャレンジャーの気持ちで神奈川の代表として頂点を目指す」。多くの期待を背負って名門・横浜が昨夏(2回戦敗退)の借りを返しに行く。(小林 圭太)

 ◆増田 珠(ますだ・しゅう)
 ★生まれと球歴 1999年5月21日、長崎市生まれ。18歳。小1から「稲佐青空」でソフトボールを始め、投手を務めた。淵中時代は「長崎シニア」に所属し、投手兼中堅手、14年にはU―15日本代表に選出され全試合4番を務めた
 ★サイズ 185センチ、83キロ。右投右打
 ★高校成績 横浜では1年春からベンチ入り。2年夏に甲子園出場
 ★家族 両親
 ★名前の由来 宝物のような子に育ってほしい
 ★好きな食べ物 母が作るハンバーグ
 ★好きな球団 ロッテ。父がロッテ・ファンで幼い頃からよく試合を見ていた
 ★好きな女優 永野芽郁
 ★特技 けん玉。8段階で構成される宇宙一周という技が得意
 ★目標 甲子園で昨夏より多く勝つ

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