金村義明さんが分析 広陵・中村は清原より上「内角球をさばけ、広角に打てる」

2017年8月23日6時40分  スポーツ報知
  • 3年夏の中村&清原
  • 5回無死、広陵・中村が中堅左に大会新記録の6号本塁打を放つ(カメラ・馬場 秀則)【右】1985年決勝の宇部商戦で、大会5本目の本塁打を放つPL学園・清原

 ◆第99回全国高校野球選手権第13日 ▽準決勝 広陵12―9天理(22日・甲子園)

 PL学園・清原和博の1大会5本塁打を一気に塗り替えた広陵・中村。そのすごさはどこにあるのか。報徳学園の4番・エースとして1981年夏の甲子園を制した金村義明氏が解説する。

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 史上最強のキャッチャーが現れた。1回戦(対中京大中京)の右方向への2発に衝撃を受けた。その時点では引っ張る打撃が未知だったが、2回戦(対秀岳館)でレフトに本塁打。高校生レベルの投手では、ストライクゾーンで抑えることはできない。

 スイングスピードはPL学園から西武に入団した頃の清原と双璧だ。一見すると細身の体だが、太ももなど下半身が太い。下半身主導のスイングでヘッドスピードが速いから、飛距離が出る。右方向に飛距離を出せる点ではやはり清原が上だが、清原は内角に弱点があった。中村は内角球をさばける。広角に打てるという点では中村が上回っている。

 長所は、タイミングの取り方。左足を上げる始動が早い。足を上げても、体の軸がぶれない。巨人・坂本勇に似た特徴。姿勢がいいから、どのコースでも対応できる。天理の先発はシュート投手。いい打者でも内角を意識して体が開き気味になるが、中村は内角攻めを嫌がるそぶりもなかった。課題や注文は一切ない!

 強肩強打。俊足という武器もある分、中村は城島(元阪神)以上の捕手になれる。捕手というポジションの貴重さを考えれば、ファーストの早実・清宮以上という評価ができる。木製バットに慣れれば、プロ1年目からレギュラーになれるだろう。(スポーツ報知評論家)

 中村記録メモ

 ▽個人大会通算最多本塁打 6本塁打は85年のPL学園・清原和博の5本塁打を抜く大会新記録。
 ▽個人大会通算打点 17打点は08年の大阪桐蔭・萩原圭悟の15打点を抜く大会新記録。
 ▽個人大会通算塁打 38塁打は09年の中京大中京・河合完治の28塁打を抜く大会新記録。
 ▽個人1試合2本塁打以上 今大会の天理・山口乃義以来で64度目(61人)。1大会2度は85年のPL学園・清原に次いで2人目。
 ▽甲子園通算本塁打 6本塁打はPL学園・桑田真澄と上宮・元木大介に並ぶ史上2位タイ。1位は清原の13本塁打。
 ▽1試合3安打以上 今大会4度目は85年の宇部商・佐藤勝実、08年の大阪桐蔭・浅村栄斗に次いで最多タイ。また、大会通算16安打は86年の松山商・水口栄二の19安打に次いで、01年の日大三・都築克幸、08年の浅村に並ぶ2位タイ。

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