ドラフト戦線異状あり 広陵・中村に何球団競合? 元阪神・菊地スカウトが分析する

2017年8月23日7時20分  スポーツ報知
  • 5回無死、広陵・中村が同点となる中越えソロを放つ

 ◆第99回全国高校野球選手権第13日 ▽準決勝 広陵12―9天理(22日・甲子園)

 PL学園・清原和博の1大会5本塁打を一気に塗り替えた広陵・中村。今秋のドラフトで早実・清宮と並ぶ目玉候補になった強打の捕手の登場で、ドラフト戦線はどう変わるのか。長年、阪神のスカウトを務め藪恵壹、井川慶、赤星憲広、鳥谷敬ら主力選手を獲得してきた菊地敏幸氏(67)に聞いた。

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 本当に久しぶりに、打てる高校生捕手が出てきた。記憶にある中では、ダイエー(現ソフトバンク)に入った城島以来だろうか? 「10年に1人の逸材」と言っていいだろう。

 甲子園開幕前までは、いったい何球団が清宮1位で競合するのだろうか―と思っていた。当然、清宮から中村にシフトする球団はあるだろうし、仮に清宮がプロ志望届を出さず進学を打ち出したら、一気に中村に流れることになる。

 実は、広島は清宮ではなく、最初からこの中村を上位指名することを考えていたのではないか。もともと、捕手は補強ポイント。ドラフトでは地元志向が強く、「育成」にも定評がある。中村のバットは広島大会では湿っていたが、潜在能力を買い、リストの最上位に挙げていたのではないだろうか。広島のスカウト陣は甲子園での活躍に「しまった!」と思っているかもしれない。

 現在、レギュラー捕手が確立できていない球団、例えば日本ハムや中日、オリックス、楽天などが中村指名に動く可能性はある。ドラフトにおいては、監督の意向が強く働く球団、スカウトがイニシアチブを取る球団…とチーム独自の色が出る。「何としても勝たねばならない」というチームの監督は即戦力投手を欲しがるもので、「中村がいれば今後10年、捕手には困らない」とスカウトが進言しても通らない場合がある。その意味でも、広島はスカウトの力が強いので、中村の1位指名という線は残ると思う。

 まずは、清宮がどう進路表明をするのか? それを受けて、各球団がどう動くのか注目したい。(元阪神東日本統括スカウト)

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