【侍U18】敬遠で不調の清宮、勝負に燃えた!勝ち越し犠飛に「ホッとしました」

2017年9月5日6時0分  スポーツ報知
  • 3回無死二、三塁、目の前で安田(右)が敬遠され、キューバから勝負を挑まれた清宮(左端=カメラ・泉 貫太)
  • 1回無死一、三塁、右犠飛を放つ清宮幸太郎

 ◆U―18W杯 ▽1次ラウンド・グループB 日本7―2キューバ(3日、カナダ・サンダーベイ)

 【サンダーベイ(カナダ)3日=ペン・山崎智、カメラ・泉貫太】高校日本代表が1次ラウンド(R)でキューバを破り2勝1敗とし、スーパーR進出に王手をかけた。4番・清宮幸太郎一塁手(3年)=早実=は、直前の安田尚憲三塁手(3年)=履正社=が2度敬遠され、3回無死満塁で意地の決勝右犠飛を放った。3打数無安打ながら、初回も右犠飛で2打点。犠飛は今大会トップの3となった。4日(日本時間5日)のオランダ戦に勝ち、南アフリカが敗れると、スーパーR進出が決まる。

 異様な光景だった。同点の無死二、三塁とはいえ、まだ3回。高校通算最多109発を誇る清宮の目の前で、安田が敬遠された。「悔しかったけど、今の調子ではしょうがない」。満塁でフルカウントから8球目を右翼に打ち上げた。勝ち越し犠飛に「ホッとしました」と息を吐いた。

 前の打者が敬遠されたのは、5月14日の熊本招待試合・秀岳館戦が初。9回2死走者なしから、相手の鍛治舎巧監督(当時)に「熊本のファンも清宮君を見たい」と対戦を熱望された。それ以来のシーンだが、ガチンコの公式戦では初の経験。5点リードの8回にも2死二、三塁で安田が勝負を避けられ、清宮は一ゴロに倒れた。

 国際舞台で2度も前の打者が歩かされ心中は穏やかじゃないが、それ以上に感覚が狂っていた。「全然ダメ。調子が悪いときの自分が全部出ている。体が開きまくって、もう訳分かんなくなってます」。2戦連続無安打で3試合10打数1安打。冷たい雨にバットが湿った。

 小枝守監督(66)は「向こうからタイミングが合っていないと見えたと思う。スピードの変化に惑わされているかなと。本人には結果より、自分の形をしっかり作ろうと言っている」と連戦の中での修正を促した。

 それでも、1点リードの初回無死一、三塁でも右犠飛。犠飛3は今大会単独トップに浮上した。巨人・井上チーフスカウトは「犠飛の打ち方を知っている。技術的なものがないと、打ちたくても打てない」と見つめた。

 2日に宿敵・米国に敗れ、主将はミーティングで立て直しを図った。「気持ちの面で負けてしまっている。米国よりもそこで下回った」。全員で声かけを徹底。8回に凡退した直後でも、9回が始まる前に夏の甲子園優勝投手で今大会初登板の清水に駆け寄り、もり立てた。「今までにない雰囲気だった。攻撃でもいろんな色が出た。新たな成長が見られた」。屈辱をバネに主砲のカラーを加える。

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