静岡商140キロ右腕・古屋、魔の9回乗り越える…夏県大会21年ぶり初戦敗退

2017年9月14日7時30分  スポーツ報知
  • チームの鍵を握る最速140キロ右腕の古屋
  • 今夏の初戦敗退の悔しさをバネに、新チームで巻き返しを狙う静岡商ナイン

 来春のセンバツにつながる秋季高校野球県大会が16日に開幕する。今夏、21年ぶりに初戦敗退の屈辱を味わった静岡商(中部4位)は初戦で、創部15年目で県初出場の吉原(東部5位)と対戦する。夏の初戦だった磐田南戦で、勝利目前の9回に同点打を浴び、涙をのんだ140キロ右腕・古屋悠翔(2年)がチームの浮沈を握っている。

 MAX140キロ右腕が名門のマウンドを守る。春夏通算15回の甲子園出場を誇る静岡商の古屋が、夏のリベンジに燃える。「センバツにつながる試合。チームを甲子園に連れて行きたい」。夏は2006年に出場しているが、センバツは1975年以来、遠ざかっている伝統校に勝利を呼び込む。

 “魔の9回”に苦しめられた一年だった。今夏の磐田南との1回戦。1点リードで迎えた9回、古屋は先頭打者に安打を浴び、自らのボークでピンチを広げ、同点に追いつかれた。「頭が真っ白になってしまった」。昨秋の県切符をかけた敗者復活代表決定戦の常葉橘(現常葉大橘)戦でも、9回2死から同点にされ、延長戦の末に敗れた。

 課題は精神面と終盤まで耐えられるスタミナ。「今まで勝ち試合をつぶしてきた。その悔しさを思い出しながら夏の練習をしてきた」と新チームになって長い時には、午前9時から午後7時まで続いたトレーニングに耐えてきた。

 大仁中3年だった15年夏。準決勝で静岡対静岡商戦をスタンドで観戦した。「すごく感動した。エリート軍団の静高を僕が倒したいと思った」と敗れた静商に進学を決めた。野手で入部したが、1年生の夏の大会前に本格的に投手に転向した。

 8月の中部順位決定戦で、甲子園出場した藤枝明誠と激突。同点の7回から登板し、9回にサヨナラ負けを喫した。「当初、リードしている場面で投げると言われていた。同点だったので中途半端な気持ちでマウンドに上がってしまった」。エースとしての自覚のなさを反省した。

 「県大会は一人で投げきるつもり」。もうマウンドは誰にも譲らない。(塩沢 武士)

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