花巻東時代に「カット打法」で注目の日大・千葉翔太が2年後プロ入り宣言…インタビュー

2017年12月11日17時0分  スポーツ報知
  • 158センチの体で活躍した日大・千葉
  • 来春、九州三菱自動車入りし2年後のプロ入りを目指す千葉

 神宮を主戦場とする東京六大学、東都大学4年生の進路が、ほぼ出そろった。13年夏の甲子園で花巻東(岩手)の2番打者として出場し「カット打法」で注目を集めた日大・千葉翔太外野手は、今夏の都市対抗にも出場した強豪・九州三菱自動車入り。プロ志望届提出を断念し、2年後のプロ入りを目指すことを決意した。1学年上の大谷翔平(日本ハム)とは、小学校と高校でともにプレー。エンゼルス入りが決まった先輩への思い、今後の目標などを聞いた。(聞き手・青柳 明)

 ―プロ志望届は提出しなかった

 「8月後半までは、出すつもりでいました。ただ、これまであまり試合に出られなくて、アピールできていなかったので…。社会人に入れるなら、入ってからでも遅くないかなと。(社会人入りできて)感謝しかないです」

 ―日大では打撃に苦労した

 「とにかくバットを折っていましたね。1日3本とか、2試合で3本とか…。バッティングをするのがイヤな時もありました。バットも折れましたし、心も折れました」

 ―13年夏の甲子園では「カット打法」として注目を集めた

 「高校時代のスタイルは、今も変えていないです。場面に応じてのバッティングです。高校の時は2番だったので、いい形でクリーンアップにつなぐことを徹底してやっていた。大学でも同じです」

 ―自分の役割を全うする

 「チームの雰囲気が上がってこない先頭打者では、何とかして出塁することが目標。ランナーがいる時は、ホームにかえすこと。試合の状況、流れを感じてプレーするようにしていました。自分はホームラン、長打を打てるバッターではないので、どこかで相手にダメージを与えられたらと思っていました。ホームランは、練習試合を含めても、1本もないと思います」

 ―小学校時代、一緒にプレーした日本ハム・大谷のエンゼルス入りが決まった

 「ずっと一緒にやっていたので、どんどん遠くなるのがさみしいですね。日本に残ってやってもらいたかったけど、目標があると思うので。一番上まで極めてほしいです」

 ―大谷は小学校の時からズバ抜けていた?

 「手の届かない存在でした。バッティングがすごかったですね。飛ばす力というよりは、合わせるうまさ。小学校の時から体も大きくて、ホームランもしょっちゅう打っていたけど、とにかくミスショットが少ない。どんなボールでも打っていましたね」

 ―自身も投手を務めた。紅白戦での対戦は

 「ありました。自分が小6で(大谷が)中1でした。意外と抑えていた方だと思いますね。外にボール球になるスライダーを投げていれば、大丈夫かなって。変化球でかわすピッチャーだったので、得意だったんです」

 ―大谷攻略法!

 「当時はマウンドも近かったですし。合わせるのがうまかったので、何でもバット当たっちゃう。それで、当たったら飛んでいっちゃうので。また一緒にプレーできたら…。夢ですね」

 ―最近、連絡は

 「6月に(日本ハムの2軍施設がある)鎌ケ谷に行きました。会釈して、反応してくれて。『おっ』みたいな感じだったので、それで満足です。チームメートだった岸里(亮佑、14年ドラフト7位)もいるので。刺激をもらっています」

 ―ズバリ大谷翔平とは?

 「一緒に野球をできていたことが誇りですし、自慢できる存在です」

 ―社会人での目標は

 「日本一です。今まで日本一になったことがないですし、やるからには勝ちたい。少しでもチームの力になれるように頑張りたい」

 ―2年後にプロ入り

 「今は(実力が)全体的に足りていない。自分の持ち味は、安定した守備と、状況に応じたバッティング。高校の時から持っていたアピールの部分なので、そこに磨きをかけてチームに貢献したい。常に上を目指してやっていきたいです」

 ◆13年夏の甲子園の「カット打法」めも 準々決勝までの15打席で10打数7安打、5四球で12出塁。アウトになったのは3打席だけで、出塁率は驚異の8割をマーク。3回戦の済美(愛媛)戦では「内野5人シフト」を敷いた安楽(現楽天)を相手に、3安打2得点。準々決勝の鳴門(徳島)戦では、エース・板東(現JR東日本)に計41球を投げさせ、1安打4四球と全打席で出塁した。

 だがこの試合後、大会本部から高校野球特別規則の「バントの定義」について説明を受け、事実上のファウル打ち禁止通告となった。準決勝の延岡学園(宮崎)戦では、ファウルを1球も打たず、4打数無安打で敗戦。試合後は「ファウルで粘って出塁するのが自分の役目なのに、それを止められてしまった。今までの野球人生で一番悔しい試合でした…」と号泣した。

 ◆千葉 翔太(ちば・しょうた)1995年7月2日、岩手・奥州市生まれ。22歳。花巻東では2年秋からベンチ入りし、中堅のレギュラー。日大では1年春に2部リーグ戦出場。3年春に1部リーグ戦デビューし、初安打初打点をマーク。158センチ、58キロ。左投左打。家族は両親と弟、妹、祖父母。

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