由利工、21世紀枠で創部57年目初センバツ…エース佐藤亜は強豪との対戦熱望

2018年1月27日8時0分  スポーツ報知
  • 21世紀枠でセンバツ初出場が決まり、帽子を投げて喜ぶ由利工ナイン

 第90回記念センバツ高校野球(3月23日から13日間、甲子園)の選考委員会が26日、大阪市内で開かれ21世紀枠で、由利工(秋田)が選出された。春夏通じて初の甲子園出場。同校野球部の主将だった父の夢をかなえたエースの佐藤亜蓮投手(2年)は、大阪桐蔭、明徳義塾(高知)など強豪との対戦を熱望した。

 降り積もった雪を解かすかのように、グラウンドを駆けた。雪をつかんで放り投げ、歓喜のヘッドスライディングも…。由利工が創部57年目で、春夏通じて初の“聖地”切符を手にした。

 「軟式上がりの僕らが、子供の頃から憧れていた甲子園。(昨年12月中旬に)東北地区の21世紀枠候補校になったときから、選ばれるのを意識して過ごしました」。昨秋の県大会3位、東北大会8強の原動力となったMAX142キロ右腕・佐藤は笑顔で振り返った。甲子園は親子2代の夢。父・三男さん(58)は由利工で内野を守り、主将も務めた。「21世紀枠候補に挙げられたときは『第一関門突破だな』と言われました」。そして「甲子園を高いレベルで経験し、いい試合をやりたいんです。大阪桐蔭さんや明徳義塾さんのような常連校、強豪校と戦いたい」と“挑戦状”を叩きつけた。

 由利工が21世紀枠の推薦理由になったのは「地域に愛される学校」を目指しての行動。野球部員を含めた全校生徒が、近隣の住民や訪問者へ丁寧にあいさつを行う。合言葉は「凡事徹底」。「礼儀や道具を大切に、当たり前のことを当たり前にできることが大事」と主将の畑山陸翔捕手(2年)。昨秋、練習用バットが無くなっていることが判明し、だいぶ前に紛失したのに気づかなかったことを反省。現在はバットや練習球の数を必ず数えて確認する。畑山主将は「自分達は、何でもバカになってやれる。甲子園ではどこの強豪よりも良いあいさつをして、(勝って)校歌を歌いたい」。選手の手で雪空を舞った渡辺義久監督(39)も「何をやるかわからない、可能性のあるチーム。大会までに力強いバッティングを作る」と早くも戦闘態勢を整えた。(須貝 徹)

高校野球
今日のスポーツ報知(東京版)