日本航空石川にも例年以上の大雪の影響…センバツへ向け室内練習場で打撃磨く

スポーツ報知
センバツへ闘志を燃やす日本航空石川の(左から)上田、原田、小板

 センバツ甲子園(3月23日開幕)に初出場する日本航空石川が“冬ごもり”で、自慢の強力打線に磨きをかける。鍵を握るのは、昨夏の甲子園で全員2年生ながらクリーンアップを務めた原田竜聖中堅手、上田優弥左翼手、小板慎之助一塁手。高校通算24本塁打の4番・上田の前後を固める原田と小板が、それぞれ春の“聖地”で大暴れすることを誓った。

 日本航空石川の2年生スラッガートリオが、甲子園での爆発をもくろんでいる。昨夏の木更津総合(千葉)との1回戦で3番に座った原田は、2試合計8打数5安打4打点、打率はチームトップの6割2分5厘。「甲子園は一つ一つのプレーに対してお客さんが盛り上がるので楽しい。もう1回できるのは幸せ」と笑顔で話した。

 例年以上の大雪で、冬場は主に室内練習場で打撃を磨いた。練習ではカウントを意識しながら「追い込まれたらノーステップにしてみたり、簡単に三振しないようにしてきた」と話す。チームは県外出身者が多く、昨秋の神宮大会では登録18人中、石川出身は原田のほか小坂敏輝主将、的場拓真(ともに2年)の3人。原田は「自分が活躍して石川県の野球を盛り上げたい。自分の一打で試合を決めたり、自分が引っ張っていきたい」と意気込んだ。

 小板は昨夏の甲子園1回戦で5番、優勝した花咲徳栄(埼玉)との2回戦では4番も務めた。2試合で1安打ずつ放つも「全然納得していない。悔いが残っているので、センバツで晴らしたい」と“リベンジ”に燃えている。「注目してもらえるような活躍をしたい。監督さんには(甲子園で本塁打を)上田と3本ずつ、2人で6本打てと言われている」と気合十分だ。

 中村隆監督(33)は「まずは3人が(打線の)中心になってくれないと困る」と期待。神宮大会では小板をあえて6番に置き「打撃の技術がダントツで一番。原田や上田が(塁に)出て、小板が6番でかえすのが一番、点につながる。本人に『お前は一番いい打者だから6番なんだ』と話した」と説明した。

 冬場は「真っすぐに差し込まれないように、前で打つイメージで練習してきた」と小板。「チームの目標である『全国制覇』を夏の前にセンバツで目指す」と、大目標の頂点へ、バットを振り込んだ成果を発揮する。(竹内 竜也)

 ◆原田 竜聖(はらだ・りゅうせい)2000年8月2日、石川・金沢市生まれ。17歳。米丸小2年から米丸クラブで野球を始め、高岡中では白山能美ボーイズでプレー。日本航空石川では2年春からレギュラー。右投右打。178センチ、78キロ。家族は両親と兄。血液型A。好きなプロ野球選手は日本ハム・レアードで「テレビゲームでめちゃくちゃ打つから」。

 ◆小板 慎之助(こいた・しんのすけ)2001年1月20日、大阪・八尾市生まれ。16歳。上之島小ではソフトボールに取り組み、上之島中から八尾中央ボーイズで野球を始める。日本航空石川では1年秋からレギュラー。右投左打。180センチ、88キロ。家族は両親と兄2人。血液型AB。趣味は音楽鑑賞で、好きなアーティストはGReeeeN。

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