星稜・鯰田、今年初紅白戦で本塁打

スポーツ報知
紅白戦で右越え本塁打を放った星稜・鯰田

 23日開幕の第90回記念センバツ高校野球(甲子園)に向けて和歌山合宿中の星稜(石川)は9日、和歌山市・紀三井寺球場で今年初の紅白戦を行い、鯰田(なまずた)啓介中堅手(新3年)が右越え本塁打を放った。10日には、日高中津(和歌山)と対外試合解禁後初の練習試合に臨む。

 高校通算1本塁打の鯰田は「自分でもびっくりした」と笑みをこぼした。3か月ぶりの屋外練習となった2月下旬の東京合宿には、39度以上の発熱で参加できなかった。林和成監督(42)から「遅れている部分を取り戻せ」とハッパをかけられて臨んだ今合宿2打席目で、いきなり結果を出した。

 昨秋の大会後、「力がなくてあまり打球が飛ばない」と痛感。ウェートトレーニングとともに「今までにないぐらい食べた」と1食3合のご飯を平らげ、体重は一冬で6キロ増の71キロとなった。指揮官も「打撃ではチャンスメーカーでありポイントゲッター」と期待する。

 センバツでは「ヒットを打つのはもちろん、守備で魅せて、盗塁も決めたい」と走攻守での活躍を狙う。「地元(宝達志水町)以外ではほとんど読んでもらえない」という「鯰田」の名を、全国区にするチャンスだ。(勝田 成紀)

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