【センバツ】静岡、初戦は駒大苫小牧 強豪ひしめくブロックで「甲子園優勝」目指す

スポーツ報知
対戦が決まり、健闘を誓う静岡・黒岩主将(左)と駒大苫小牧・大槻主将(カメラ・馬場 秀則)

 第90回記念センバツ高校野球大会(23日開幕・甲子園)の組み合わせ抽選会が16日、大阪市内で行われ、静岡高の初戦の相手が駒大苫小牧(北海道)に決まった。大会第2日(24日)午前11時30分開始予定の第2試合に登場する。

 東海大相模(神奈川)や明徳義塾(高知)などのV候補校も同じブロックとなった。ナインは17日に大阪へ出発し、18日に甲子園練習を行う。

 いよいよ始まる。相手が決まり、選手たちの表情がさらに引き締まってきた。授業を終えた静高ナインは「実感が湧いてきました」と午後1時半からグラウンドで元気に練習を開始。大阪での抽選会に出席していた黒岩陽介主将(3年)も2時過ぎに合流し、ノックやフリー打撃で約4時間、汗を流した。

 駒大苫小牧は、昨秋の神宮大会で大阪桐蔭と対戦した試合をスタンドで見ている。公式戦8試合で60得点と打線が強力。「力は絶対にある。点も取られると思う。やることは変わらない。打って勝つ」と黒岩。5点取られても6点取り返す、自分たちの「攻撃野球」を貫くことを強調した。

 激戦区でもある。初戦を勝てば、次の3回戦で東北王者の聖光学院(福島)と東筑(福岡)の勝者か東海大相模と当たる。戦後初の4強入りが懸かる準々決勝では、神宮王者の明徳義塾と戦うことになりそうだ。しかし昨春のセンバツも経験しているリードオフマン・村松開人(3年)は「個々の技術がどれだけ通用するか試したい」と歓迎する。昨年敗れた大阪桐蔭とは、決勝で当たる組み合わせ。「リベンジして、チーム目標の甲子園優勝を達成したい」と笑顔で話した。

 出番は大会2日目。開会式の翌日で、甲子園に慣れる暇もなく試合を迎えることになる。だが大舞台の雰囲気は昨年も経験しているだけに、心配はなさそう。主砲の成瀬和人(3年)は「去年(5日目)と比べて早いので調整しやすい」と前向きだ。

 17日も午前中にグラウンドで練習したあと、大阪へ向かう。冬に蓄えてきた力を、爆発させるときが近づいてきた。(里見 祐司)

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