富山商・石橋、7回まで完全 登板猛アピール

スポーツ報知
3安打1失点で完投勝利を挙げた富山商・石橋

 富山商の剛腕・石橋が、公式戦、練習試合を通し、初の完投勝利を収めた。この日は最速135キロの力強い速球を切り札に要所を抑え、90球あまりの省エネ投球。石橋は「球速はまだまだ伸ばしたい。疲れたけど成長できました」と明るい表情を浮かべた。

 普段は高校通算22本塁打の4番打者として活躍するが、この日はセンバツ登板に向けて猛アピール。初戦が強打の智弁和歌山に決まり「正直、びっくりしたが、同じ高校生」と闘志を燃やす。序盤から気迫の投球で打たせて取り、7回まで一人の走者も許さない完全投球。8回1死から安打を許したが、終わってみれば3安打1失点完投。前崎秀和監督(40)は「ボールがきていた。あんな投球は久々に見た」と驚いた。

 花粉症も吹き飛ばした。小6の時から重い症状に悩まされ、練習中にタオルで顔を押さえて、うずくまることもあった。「野球に集中できなかったが、今日は楽でした」と、15日に大阪入りしてからは徐々に症状は改善している。

 エースで、プロ注目の140キロ右腕・沢田龍太(3年)に続き、登板準備は万全。「強打者を相手に気持ちで負けず、投げ勝ちたい」と石橋。打者、投手の両輪で初戦突破を狙う。(中田 康博)

野球

×