静高、甲子園練習で快音連発!破壊力見せつけた

スポーツ報知
シート打撃で右翼フェンスを越える一発を放った静高・村松

 第90回記念センバツ高校野球大会(23日開幕)に出場する静岡高が18日、甲子園練習を行った。シート打撃では1番・村松開人(3年)が右越えアーチ。ほかの選手もフェンス際への大飛球を次々と放ち、高い攻撃力を聖地で印象づけた。19日は太成学院大高と練習試合を行う。

 守備練習に続いて行われたシート打撃。村松がフルスイングで甲子園の右翼外野席へ放り込んだ。1打席ごとに2回振るチャンスが与えられ、初打席は三遊間を破る安打と大きな中飛だったが、「感じは悪くなかった」。レギュラーが順番に打ち、回ってきた2度目のバッターボックスで大きな結果を出した。

 静高の打者が甲子園練習でサク越えを放ったのは15年春以来。昨年は1人もいなかった。「(去年は)狙ったけどダメでした。今年は打った瞬間、行ったと思いました」。170センチ、70キロ。身長も体重も昨年とあまり変わっていないが、厳しいトレーニングで体幹など中身がたくましく進化している。11日の日大藤沢との練習試合でも1発を放っており、「スイングスピードが上がっています」

 村松だけではない。6番を務める小林晃輝が左翼フェンス際まで飛ばせば、背番号17の藤田大和(ともに3年)も左翼手の頭上を軽々と破る一撃。「打球の音が響くので打ちやすい」と小林が言えば、藤田も「真芯でとらえました」と笑った。栗林俊輔監督(45)も「あこがれの甲子園に立ってスイッチが入ったのでしょう」と目を細めた。

 5点取られても、6点取って打ち勝つのがチームのテーマ。自身も快音を連発した黒岩陽介主将が「振る力がついています」と手応えを口にすれば、背番号10の左腕・鈴木翔也(ともに3年)も「頼りになります」とバッター陣を見つめた。24日に対戦する駒大苫小牧(北海道)も強力打線が持ち味だが、打撃戦にもつれても静高に不安はなさそうだ。(里見 祐司)

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