パ・リーグ5選手に聞いた、センバツの思い出は?

スポーツ報知
センバツ当落線上から一気に準Vまで駆け抜けた09年の雄星。評価も急上昇した

 いよいよ23日から、第90回記念センバツ高校野球大会(甲子園・13日間)が開幕する。記念大会のため例年より4校多い36校が、紫紺の優勝旗を懸けて激突する。過去に出場したプロ選手に、センバツでの思い出を振り返ってもらった。

 ◆西武・菊池雄星投手(岩手・花巻東=09年準V)

 「決勝(長崎・清峰)までいけたので、僕にとって全試合が思い出に残ってます。僕の場合、大会前から注目されていたわけではなかったので、初戦が終わった時に、一気にマスコミとか、取材が増えて。そこにビックリしたというのが、強く印象に残っています。

 初戦まではほとんど来ていなかったのに、初戦が終わったらすごく増えて…(笑い)。新聞にも大きく取り上げてもらったり、それが一番の思い出です」

 ◆ロッテ・安田尚憲内野手(大阪・履正社=17年準V)

 「2年の夏よりも責任感も違い、主軸として勝たないといけないという緊張感がありました。チームとしては過去最高の準優勝でしたが、やっぱり、優勝したかった。あと一つの差は大きい。野球は実力の世界。(優勝した)大阪桐蔭に比べて、実力が足らなかったです。甲子園はずっと目標にしていたところ。自分の最高のプレーができる場所でした」

 ◆楽天・三好匠内野手(福岡・九州国際大付=11年準V)

 「高校1年の夏で甲子園を経験させてもらったので、空気にのまれるとかはあまりなかったですね。周りはめっちゃ緊張していて、ヤバかったんですけどね。どうしようもなかったですけど。東海大相模に負けて準優勝したんですけど、実はあまり覚えていないですね。なんかいつの間にか決勝だったという感じ。

 やっぱり、夏の方が思い出が残っていますね(岡山・関西に、延長12回サヨナラ負け)」

 ◆楽天・西巻賢二内野手(宮城・仙台育英=17年1回戦敗退)

 「自分は1年生の時に甲子園を経験していたので落ち着いていたんですけど、周りが緊張していたので、キャプテンとして一人一人に声を掛けましたね。

 福井工大福井との初戦は、8回まで2点差で勝っていたんですけど、8回と9回に2点ずつ取られ逆転負け。最後の最後まで気を抜けないということを教えてもらった。それが夏の(甲子園3回戦)大阪桐蔭戦、9回2死からの逆転勝ちにつながったと思います」

 ◆日本ハム・白村明弘投手(神奈川・慶応=09年1回戦敗退)

 「開星(島根)戦は調子が悪くて、甲子園を楽しめずに、あっという間に、2時間くらいで終わってしまったので…。しかも、秋の神宮大会で優勝して『優勝候補』って言われてたんですよ!

 でも、その時はWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)が行われていて。だから、僕たちの1回戦負けすらも、あまり報道されなかったんです。あれは悲しかったですね…(笑い)。開幕前は、すごい持ち上げられてたのに、終わりは報道もなく、あっけなく…。思い返すと、本当にあっという間でした」

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