聖光学院・横堀“最強の2番”狙う

スポーツ報知
ティー打撃に取り組む聖光学院・横堀

 23日開幕の第90回記念センバツ高校野球(甲子園)第1日第1試合で東筑(福岡)と戦う聖光学院(福島)が20日、甲子園練習に臨んだ。悪天候のため室内練習場を使用。昨秋公式戦チームトップの打率を残した横堀航平外野手(3年)は、“最強の2番打者”を目指す。

 チームが勝つには自分が目立たなくていい。「後ろにいい打者が控えている。安打じゃなく四球でもいいから、自分は出塁することが重要」と、横堀が力強く語った。4~14日の沖縄合宿で1番に入ることもあったが、大阪入り後の練習試合では昨秋と同じ2番に定着。3番・矢吹栄希二塁手に4番・須田優真一塁手、5番・五味卓馬右翼手(いずれも3年)ら強打者につなげる大事な役目を担う。

 昨秋は2番らしからぬ強打だった。公式戦打率5割1分4厘、同出塁率5割6分1厘をマーク。19安打に15打点、5盗塁と計5部門でチームでNO1の成績を残した。冬場は徹底した振り込みとパワーアップを意識。11日の興南(沖縄)戦で本塁打を放つなど成長の跡をみせた横堀に、斎藤智也監督(54)も「(秋と)変わらずいい状態」と太鼓判を押した。

 室内練習場で行った甲子園練習ではティー打撃などで調整。練習後に入った甲子園のグラウンドで、横堀は中堅の守備位置に行って風の流れやフェンスの感触などを確認した。「自分が生きていく道は、相手が嫌がるような打者になること」と話した横堀が、昨秋のような働きで強力打線を際立たせる2番打者になる。(有吉 広紀)

 ◆横堀 航平(よこぼり・こうへい)2000年5月30日、群馬・太田市生まれ。17歳。小2で野球を始め、宝泉中では本庄ボーイズ(埼玉)に所属。聖光学院では2年秋からベンチ入りし、中堅手レギュラー。172センチ、72キロ。右投右打。血液型A。家族は両親と姉、妹。

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