花巻東の代打の切り札・小松平、一振りにかける「自分の一打で勢いを」 

スポーツ報知
ノックを受ける花巻東・小松平

 23日開幕の第90回記念センバツ高校野球(甲子園)に出場する花巻東(岩手)が21日、大阪・貝塚市内の室内練習場で練習を行った。大会第4日(26日)第3試合の2回戦、東邦(愛知)との一戦に向け、地元・花巻市出身の背番号3・小松平樹内野手(3年)は、代打の切り札として準備。どんな形でもチームの勝利に貢献することを誓った。

 たった一度のチャンスを逃さない。練習で誰よりも声を出し、チームを鼓舞する小松平が、右の代打として出番を待つ。「チームが勝つことだけを考えていく」と決意。背番号3を背負うが、今春の練習試合は主に代打で起用されてきた。悔しさを胸に秘め、勝利につながる一打を放つ。

 成長した姿をみせる。昨秋公式戦は21打数2安打、打率9分5厘と絶不調。タイミングを外されて迷い、自分の振りができず苦しんだ。冬場の振り込みでは、フリー打撃で決められた数より少ない本数にして、一球にかける集中力を強化。小松平は「緊迫した場面で出て、自分の一打で勢いをつけたい」と気合十分だ。140キロを超える直球を持つ東邦の投手陣も、一振りで仕留める。(有吉 広紀)

 ◆小松平 樹(こまつだいら・たつき)2000年5月31日、岩手・花巻市生まれ。17歳。小3で野球を始め、花巻北中では軟式野球部に所属。花巻東では2年秋からベンチ入り。182センチ、80キロ。右投右打。血液型A。家族は両親と姉、祖父母。

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