【センバツ】明秀日立、土壇場の逆転劇で初出場１勝　金沢監督は５度目の春で初勝利

◆第９０回センバツ高校野球大会第１日　▽１回戦　明秀日立４―３瀬戸内（２３日・甲子園）

　明秀日立が９回に集中打で逆転し、春夏通じて初出場でうれしい１勝を挙げた。１点を追うこの回、先頭の有住が左前安打すると、続く代打・佐伯も右前安打して無死一、三塁。この好機に増田が右前適時打して同点。さらに犠打で１死二、三塁とし、３番・池田の中犠飛で勝ち越した。

　投げてはエース細川が守備のミスもからんで４回までに３失点したが、粘り強い投球で５回以降は無失点。９回２死三塁のピンチでは昨秋の中国大会１回戦で１試合４本塁打している強打の４番・門叶を迎えたが、真っ向勝負で二飛に打ち取った。

　青森の強豪、光星学院（現八戸学院光星）の監督として春夏計８度も甲子園出場している金沢成奉監督だが、春は４戦未勝利だった。それだけに「感無量です。明秀日立の金沢としてスタートを切って、なかなか甲子園に出られない日が続いていたので、子供たちのおかげで一歩進めたのがうれしく思います」と勝利の味をかみしめていた。