山梨学院高・広瀬久実さん、甲子園に響いた日本一のアナウンス

　第９０回記念選抜高校野球大会が２３日、甲子園球場で開幕した。山梨県勢は出場を逃したが、この日の開会式では、１日に山梨学院高を卒業した広瀬久実さん（１８）が司会を務めた。広瀬さんは放送部で鍛えた伸びやかな声で堂々と話し、式典を盛り上げた。

　昨年７月、全国高校放送コンテストのアナウンス部門で優勝したことで大役を任された。８か月ぶりの“現場復帰”が決まったことで、再び猛練習を重ねたという。広瀬さんは「球場の広さや観客に圧倒されましたが、それを楽しむ自分がいました」と笑顔。読み上げるタイミングや選手の名前などを意識しながら、丁寧に、はっきりと原稿を読み上げた。

　“甲子園デビュー”について、広瀬さんは「ミスなくできて良かった」と胸をなで下ろすとともに「普段味わえない空気感、選手の皆さんの熱い思いを体験できて良かった。まだ寒いけど、球場が熱くなる試合をたくさん見せてもらいたいです」と、日本一の高校生アナウンサーは、日本一を目指す球児たちにエールを送った。