【センバツ】智弁和歌山、春7年ぶり勝利 富山商に競り勝つ 高嶋監督は通算65勝

スポーツ報知
3回2死一、二塁、同点の左前適時打を放つ智弁和歌山・文元(捕手は山本、左は沢田=カメラ・義村 治子)

◆第90回センバツ高校野球大会第3日 ▽2回戦 智弁和歌山(和歌山)4―2富山商(富山)(25日・甲子園)

 智弁和歌山(和歌山)が富山商(富山)に4―2で勝利して、センバツでは2011年以来の勝利を挙げた。

 同点で迎えた8回2死から根来塁(2年)が二ゴロ失策で出塁すると、暴投で二塁に進む。東妻純平(2年)が四球を選び一、二塁とすると、5回途中から登板していた2番手投手・池田陽佑(2年)がしぶとく中前に運び勝ち越し。中堅手が打球を後逸する間に一塁走者も生還し2点を勝ち越した。

 先行したのは富山商。2回先頭の前田幸輝(2年)が遊撃内野安打で出塁すると、暴投で一気に三塁へ進塁。1死後、沢田龍太(3年)の左前適時打で1点を挙げた。

 智弁和歌山は3回2死一、二塁から主将の4番・文元洸成(3年)の左前適時打で同点に追いつくと、4回1死から東妻が左越え三塁打を放ち、暴投で生還し勝ち越した。

 富山商は5回、先頭の沢田が死球で出塁すると犠打で2死三塁に進め、横尾和樹(3年)の左前適時打で同点に追いついていた。

 智弁和歌山はエース平田龍輝(2年)が体調不良で先発を回避したが、背番号11の小堀颯(2年)、18番・池田の継投で逃げ切った。高嶋仁監督(71)は甲子園通算65勝(33敗)を挙げた。

 富山商はエース・沢田が強打の智弁和歌山打線に立ち向かったが、暴投や失策などが絡んだ失点が痛かった。

 智弁和歌山・高嶋監督は「初っぱなの試合でかたくなっていた。低めのストライクからボールになる見極めが前半はできなかった。大きいの狙いすぎたかな。辛抱してボールが浮いてくるまで待つように、そう指示しました。(池田投手の決勝打には)振ったら当たらないのでミートせいと。当たったら何とかなると思ったけれど、いいところに飛んでくれた。バッテリーもこれだけ投げられるのは自信になった」と淡々と語っていた。

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