【センバツ】智弁和歌山、壮絶な打撃戦を制して決勝進出 2000年決勝で敗れた東海大相模にリベンジ

スポーツ報知
東海大相模に勝利した智弁和歌山ナインは、笑顔で駆け出す(カメラ・義村 治子)

◆第90回センバツ高校野球大会第11日 ▽準決勝 智弁和歌山12―10東海大相模=延長10回=(3日・甲子園)

 智弁和歌山が驚異の粘りを見せて、激しい打ち合いとなった熱戦を制した。初回に先発した2年生右腕・池田がいきなり4失点する苦しい立ち上がり。しかし3回に2点を返すと、4回に神先の右前適時打で同点とし、西川の適時二塁打で逆転に成功した。

 ところが5回、東海大相模・渡辺に逆転2ランを浴びると、6回には3つのエラーが出て1安打で4点を失い、5―10と5点差をつけられた。

 それでもあきらめない打線は7回に1点返すと、8回に林の2点適時打で追い上げ、黒川の2点適時打でついに同点とした。

 そして迎えた10回、本多の右前安打と四球、犠打で1死二、三塁とし、冨田の犠飛で勝ち越し。続く黒川の左前適時打で1点加え、壮絶な一戦に決着を付けた。

 準々決勝の創成館戦では11―10で延長10回サヨナラ勝ち。2試合連続で両チーム2ケタ得点という乱打戦を制したが、中盤にエラーが続いたこともあり「負け試合じゃないですか。ホームランを打たれた後、内野が足を引っ張って」と渋い表情の高嶋仁監督。それでも初回からリリーフしたエース平田は「みんな気持ちで打っているので頼もしい」と強力打線に感謝した。

 2000年春の決勝で2―4と敗れた東海大相模にリベンジし、その時以来、18年ぶりの決勝進出。1994年以来の春の頂点に向け「ここまで来たら、当たって砕けろでいこうかな」と名将は静かな闘志を燃やしていた。

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