【センバツ】大阪桐蔭・西谷浩一監督、元ＰＬ学園・中村順司氏に並ぶ春夏６度目優勝

◆第９０回センバツ高校野球大会最終日　▽決勝　大阪桐蔭５―２智弁和歌山（４日・甲子園）

　大阪桐蔭が１９８１、８２年のＰＬ学園以来、史上３校目のセンバツ連覇を果たした。西谷浩一監督（４８）は春夏合わせて６度目の優勝。歴代１位で元ＰＬ学園監督の中村順司氏（７１）＝現名商大総監督＝と並んだ。

　大阪桐蔭の西谷監督は春夏通じて６度目の優勝で、元ＰＬ学園監督の中村氏に並ぶ歴代１位となった。「尊敬している監督。ＰＬに追い付き、いつか追い越したい気持ちはずっと持ってきました」。報徳学園（兵庫）の選手時代から挑んでは、はね返された。「何度も夢に出てくる学校。とにかくＰＬのことばかり考えてきた。どうしたら、こんなにしぶといチームがつくれるのか、ずっと思っていました」。あこがれの学校に優勝回数（７度）でも肩を並べた。

　自身を「不器用で趣味もない。面白くない人」と表現した。野球の次に好きなことは「野球です」と笑う。「全員をレギュラーにはできないですけど、全員をうまくすることはできる。一番うれしいのは、高校でメンバーから外れていた子が大学で活躍すること」。その手腕で、今夏に歴代最多７度目のＶをつかむ。（伊井　亮一）

　ＰＬ学園元監督・中村順司氏（８１、８２年に連覇を達成し、甲子園通算優勝６度。観客席で観戦）「僕が連覇した時は１点差ゲームが何度もあったけど、大阪桐蔭は圧倒的な強さを見せつけての連覇。選手が入れ替わっても投打の中心となる選手を育て上げる西谷監督の指導力は素晴らしいと思う」