報知高校野球「5月号」とべーマガ「総決算号」、センバツ特集2誌がまさかの表紙丸かぶり

スポーツ報知
報知高校野球「5月号」(左)とBBM社の「総決算号」

 センバツを特集した報知高校野球5月号とベースボール・マガジン(BBM)社刊行の「総決算号」の表紙がほぼ一致する珍事が起きた。両誌ともに9日に発売されたが、決勝の9回、智弁和歌山の根来塁(2年)が一ゴロに倒れ、大阪桐蔭の投手・根尾昂(3年)がベースカバーに入り、優勝が決定した瞬間を表紙に採用している。

 大会号のオーソドックスな表紙はV決定時、ナインがマウンド上で歓喜の輪を作る―というもの。ところが今回は優勝投手が一塁上にいるというレアケースだった。報知高校野球の日比野哲哉編集長は「ウチは最終的に、〈1〉一塁付近の根尾君1人のシーン〈2〉根尾君のいないマウンド上での歓喜のシーン〈3〉根尾君がマウンド上での歓喜の輪に合流して仲間と喜ぶシーン―の3択でした。決定の瞬間が過去にないシーンだったこと、さらには左手のグラブを突き上げた根尾君と根来君が天を仰ぐコントラスト、そしてBBM社さんは例年通り歓喜の輪を表紙にするだろうと予測し、この表紙に決定しました」と説明。「BBM社さんの表紙を見た時は『ウソでしょ』って感じでした」と驚きを口にした。

 一方、BBM「総決算号」の岡本朋祐編集長は「試合前にカメラマンと『大阪桐蔭が勝った場合は、根尾君のマウンド上のガッツポーズでいければ』と打ち合わせしていました。完投ペースだったので『これは想定通り!』と思っていたのですが、一塁ベースカバーという優勝決定で…。自らウイニングボールを手にする珍しい幕切れでもあり、このシーンしかないと思って選んだ一枚です」と語った。

 日比野編集長は「購入時に間違えてしまう人がいるでしょうから、ツイッターで『お間違えないようご注意ください』と呼び掛けました」と話している。(加藤 弘士)

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